生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

好酸球増多症候群

末梢血中好酸球数が異常増加し、450/μLを超えるものを指します。原因は様々であり、明らかになっていませんが20~50歳の男性に多いのが特徴です。好酸球の浸潤は、造血器・神経・皮膚・呼吸器など多岐にわたり、これら浸潤臓器に基づいた症状つまり臓器障害を呈します。このほか全身倦怠感・筋肉痛・発熱などを認めます。症状として、過半数には、紅斑・丘疹や蕁麻疹などの皮膚症状が出現します。その他、心臓の病変が多く、心筋の壊死による梗塞から心不全を生じることがあります。皮膚症状のみの場合はステロイド薬の外用・光線療法、全身症状や臓器病変がある場合には、ステロイド薬の内服を行います。