生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

骨髄線維症(コツズイセンイショウ)

造血細胞に代わって骨髄の広い範囲で線維組織が増加する病気で、異常な形状の赤血球が産生されたり、貧血や脾臓の腫大が起こります。原発性と2次性に分けられ、原発性骨髄線維症は、多能性造血幹細胞の腫瘍性増殖により、骨髄の広汎な線維化と脾腫を伴いま…

筋ジストロフィー症(キンジストロフィーショウ)

骨格筋の変性・壊死を主病変とし、臨床的には進行性の筋力低下をみる遺伝性の疾患と定義されています。デュシェンヌ型は進行性筋ジストロフィーの大部分を占め、根本的な治療法が確立していない難病で、伴性劣性遺伝で基本的に男性のみに発病します。初期に…

先天性耳瘻孔(センテンセイジロウコウ)

遺伝が関係するもので、耳介の前方や耳介軟骨の上に小さな孔(瘻孔)が認めらます。胎児期にいくつかの軟骨性の塊が集まりひとつの軟骨に癒合する時に、耳介に小さなすきまができてしまうと推測されています。孔の中は袋状になっており、分泌物がたまり感染…

口唇口蓋裂(コウシンコウガイレツ)

口唇に披裂を生じて生まれる病気のことをいいます。胎児期に顔面突起が組合わされて口唇が形成されますが、誕生時に口唇の披裂が残った状態を口唇裂といい、口蓋突起が最後までくっつかずに生まれるを口蓋裂といいます。原因不明ですが、種々の環境要因・遺…

口唇口蓋裂(コウシンコウガイレツ)

口唇に披裂を生じて生まれる病気のことをいいます。胎児期に顔面突起が組合わされて口唇が形成されますが、誕生時に口唇の披裂が残った状態を口唇裂といい、口蓋突起が最後までくっつかずに生まれるを口蓋裂といいます。原因不明ですが、種々の環境要因・遺…

急性膵炎(キュウセイスイエン)

膵臓自体が分泌する酵素によって、膵臓組織が自己融解を起こす病態をいいます。胆石による膵管の閉塞やアルコールの過剰摂取が主な原因であり、流行性耳下腺炎・副甲状腺機能亢進症・高脂血症などの代謝異常、胃・十二指腸潰瘍、ステロイド投与が引き金とな…

急性膵炎(キュウセイスイエン)

膵臓自体が分泌する酵素によって、膵臓組織が自己融解を起こす病態をいいます。胆石による膵管の閉塞やアルコールの過剰摂取が主な原因であり、流行性耳下腺炎・副甲状腺機能亢進症・高脂血症などの代謝異常、胃・十二指腸潰瘍、ステロイド投与が引き金とな…

慢性膵炎(マンセイスイエン)

急性膵炎の再発が繰り返されることによって成立し、膵臓の破壊が広範囲に起こる病態をさします。膵臓で産生されるインスリンの分泌低下は糖尿病と直結し、その他の消化酵素の分泌低下に伴い、消化・吸収障害が起り、膵石が高頻度で合併します。原因の過半は…

海綿状血管腫(カイメンジョウケッカンシュ)

血管腫の一つで、腫瘍ではなく血管の奇形と考えられています。大半はMRIにて発見される症状のないものですが、てんかん発作や脳内出血で発症する場合もあります。脳全域に発生する可能性があり、特に大脳皮質下と脳室壁周囲と脳幹部に多く発生します。血管に…

狭心症(キョウシンショウ)

発作的に、胸の痛みや圧迫感などの症状を起こす病気です。発作の起こり方・原因などにより、労作性狭心症・安静狭心症、器質型狭心症・異型狭心症、安定狭心症・不安定狭心症のように分類されます。血管内腔が狭くなり、心筋に十分な血流・酸素が送り込めな…

強直性脊椎炎(AS)(キョウチョクセイセキツイエン)

強直性脊椎炎は、頸部〜背部〜腰殿部、時に手足の関節の痛みやこわばりで始まり、次第に動かなくなる慢性の病気です。原因不明ですが、遺伝的な要因に加えてなんらかの細菌感染が誘因となり、それに対する免疫異常が生じた結果、関節を連結する靱帯の骨への…

アルコール依存症(アルコールイゾンショウ)

薬物依存症の一種で、飲酒などアルコールの摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患です。アルコール依存症の大部分が臓器障害として肝機能障害、…

外反母趾(ガイハンボシ)

親指が変形し小指の方へ曲がっている状態をいい、足の横アーチを形成している中足関節の靭帯が緩むことが原因です。親指が小指側に曲がる靭帯性外反母趾、親指の付け根の骨だけが出っ張る仮骨性外反母趾、 靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併した混合性外…

上気道炎(ジョウキドウエン)

一般に風邪といわれているもので、咽頭炎や、扁桃腺炎、喉頭炎を一括して上気道炎といいます。外界に一番近く、種々の異物・細菌・ウイルスに接するために、炎症が起こります。原因となる微生物としてはウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)が大…

気管支喘息(キカンシゼンソク)

発作性の呼吸困難・喘鳴・咳を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進することがその原因と考えられています。抗原の吸入、運動、感染、ストレスなどが喘息発作の引き金となり、吸入ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)を中心とした…

虚血性大腸炎(キョケツセイダイチョウエン)

大腸に栄養を送る血管の血流が不足し、腸管が虚血となり、粘膜の浮腫・出血・潰瘍などが出現する病態をいいます。もともと血管に動脈硬化性の変化があるところに、便秘による腸管内圧の上昇などが加わり起きると考えられており、高齢者や、糖尿病・膠原病・…

強皮症(キョウヒショウ)

膠原病の一つで、線維化を特徴とする皮膚・肺・消化管症状と、寒冷や感情的動揺に対する反応として麻痺や痛みが起こるレイノー現象を特徴とする血管病変です。全身性強皮症は皮膚や内臓が硬化あるいは線維化するのが特徴であり、胸やけ・嚥下障害・息切れと…

ギランバレー症候群(GBS)(ギランバレーショウコウグン)

免疫システムの異常により末梢神経系に炎症が生じ、髄鞘が破壊される(脱髄する)病気です。神経症状は、多くは下肢の筋力低下で始まり、体幹、上肢ついで脳神経領域まで広がり、顔面神経が障害されます。また、自律神経系も障害され、洞性頻脈、徐脈、顔面…

横紋筋融解症(Rhabdomyolysis)(オウモンキンユウカイショウ)

横紋筋細胞が融解し骨格筋が壊死を起こして、筋細胞内の成分が血中に流出する症状をいいます。初期は筋肉痛・脱力感があり、次第に疼痛・麻痺・筋力減退・赤褐色尿などの症状がでてきて、早期治療を行わないと急激な腎機能悪化により腎不全を起こして、死に…

臼蓋形成不全(キュウガイケイセイフゼン)

股関節は骨盤側の臼蓋と呼ばれる関節面と、大腿骨頭の関節面が合わさって形作られています。この大腿骨頭を抑える臼蓋の骨形成が不良であり、股関節痛を起こす病気です。股関節が先天性に脱臼・亜脱臼している場合に、臼蓋の成長が妨げられたり、脱臼した大…

臼蓋形成不全(キュウガイケイセイフゼン)

股関節は骨盤側の臼蓋と呼ばれる関節面と、大腿骨頭の関節面が合さって形作られており、大腿骨頭を抑える臼蓋の骨形成が不良であり、股関節痛を起こす病気です。股関節が先天性に脱臼・亜脱臼している場合に、臼蓋の成長が妨げられたり、脱臼した大腿骨頭か…

一過性脳虚血発作(イッカセイノウキョケツホッサ)

一過性脳虚血発作(Transient ischemic attack; TIA)とは、脳の血行障害によって起こった脳神経障害で、数時間~数日で症状が改善するものをいいます。突然、手、足、半身が動かなくなり、言語障害が起きますが、長くても24時間以内に完全に症状は消失…

一過性脳虚血発作(Transient ischemic attack:TIA)(イッカセイノウキョケツホッサ)

脳の血行障害によって起こった脳神経障害で、数時間〜数日で症状が改善するものをいいます。突然、手、足、半身が動かなくなり、言語障害が起きますが、長くても24時間以内に完全に症状は消失します。原因は、動脈硬化のある血管にできた血栓がはがれて脳…

IgA腎症(アイジーエージンショウ)

腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAという蛋白が沈着している慢性の糸球体腎炎をいいます。蛋白尿または血尿で発見され、初期は無症状ですが、徐々に腎機能が低下して行き(保存期腎不全)、血圧が高くなる(腎性高血圧)など腎不全の症状が出ます。放置する…

IgA腎症(アイジーエージンショウ)

腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAという蛋白が沈着している慢性の糸球体腎炎をいいます。蛋白尿または血尿で発見され、初期は無症状ですが、徐々に腎機能が低下して行き(保存期腎不全)、血圧が高くなる(腎性高血圧)など腎不全の症状が出ます。放置する…

ネフローゼ症候群(ネフローゼショウコウグン)

多量のタンパク質が尿中に失われる結果、低タンパク血症、浮腫が出現する腎臓疾患の総称をいいます。ネフローゼ症候群の好発年齢は3~6歳です。高脂血症、低蛋白血症、高度な蛋白尿、浮腫(眼瞼や下肢)を主な症状とし、腹水もみられ、重症例では胸水も出現…

ネフローゼ症候群(ネフローゼショウコウグン)

多量のタンパクが尿中に失われる結果、低タンパク血症、浮腫が出現する腎臓疾患の総称で、好発年齢は3〜6歳です。高脂血症、低蛋白血症、高度な蛋白尿、浮腫(眼瞼や下肢)を主な症状とし、腹水もみられ、重症例では胸水も出現します。下痢・食欲低下・腹痛…

アジソン病(アジソンビョウ)

副腎に病変があり慢性的に経過する副腎皮質機能低下症をいい、副腎ホルモンの分泌が低下した状態をいいます。副腎皮質自体に原因疾患が存在する場合の原発性と、それ以外に原因のある続発性にわけられます。副腎ホルモンの欠乏により、全身倦怠感、筋力低下…

アジソン病(アジソンビョウ)

副腎に病変があり慢性的に経過する副腎皮質機能低下症をいい、副腎ホルモンの分泌が低下した状態をいいます。副腎皮質自体に原因疾患が存在する場合の原発性と、それ以外に原因のある続発性にわけられます。副腎ホルモンの欠乏により、全身倦怠感、筋力低下…

ベーカー嚢腫(ベーカーノウシュ)

膝の裏側にある内側腓腹筋滑液包と半腱様半膜様筋滑液包という滑液包の炎症により生ずる腫瘤です。滑液包は、関節が動くことにより生じる腱や靱帯の摩擦や機械的刺激を少なくするための潤滑油(滑液)がはいった袋で、様々な関節の近くに存在します。痛みは…