生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

呼吸器

びまん性汎細気管支炎(DPB)(ビマンセイハンサイキカンシエン)

気道と肺胞の境界にあたる呼吸細気管支を中心に慢性の炎症が起こる病気です。原因不明ですが、慢性副鼻腔炎を合併しやすく、気道の防御機構に関連する遺伝子や体質的要因の関与が考えられています。症状は慢性の痰、咳、労作時の息切れで、病状が進行すると…

気管支拡張症(キカンシカクチョウショウ)

気管支が部分的に異常な拡張をきたした病態をいい、気管支の浄化作用が低下し、細菌などが繁殖して気管支炎や肺炎などにかかりやすくなります。原因としては、先天性の原発性線毛機能不全症候群など、また後天性のものとしては、気管支繊毛運動の機能異常に…

急性喉頭蓋炎(キュウセイコウトウガイエン)

喉頭蓋とは、ものを飲みこむときに声帯と気管の入り口を閉じる組織です。そこが急激に腫れるため、気道をふさぎ呼吸困難や喘鳴が現れ、腫れがひどいと窒息に至る危険性がある疾病です。細菌感染が原因で、そのほとんどはB型インフルエンザ菌である。

間質性肺炎(Interstitial Pneumonia )(カンシツセイハイエン)

酸素と二酸化炭素の交換に携わる肺胞を支える結合組織に、びまん性におこる炎症で、肺の間質組織を主座とした疾患の総称です。アレルギー・サルコイ ドーシス・膠原病など重篤疾患が原因となることが多く、肺線維症に進行すると呼吸困難や呼吸不全となり、そ…

花粉症(カフンショウ)

吸入性アレルゲンによるI型アレルギー反応が関係し、くしゃみ・水性鼻漏・鼻閉を3主徴とする疾患を、鼻アレルギーあるいはアレルギー性鼻炎といいます。そのなかでも症状の好発時期が季節性のものを花粉症と呼びます。主な症状は、くしゃみ、水性鼻漏、鼻…

副鼻腔炎(フクビクウエン)

副鼻腔とは鼻腔を取り囲む顔面骨や頭蓋骨の内部にある空洞で、開口はすべて鼻腔に通じており、鼻腔の炎症が副鼻腔に波及したものが副鼻腔炎です。副鼻腔には、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つが各々左右にある。副鼻腔炎には慢性と急性があり、症状は…

肺性心(ハイセイシン)

肺の病気が原因で肺での血液の流れが悪くなり、肺へ血液を送り出している右心室に負担がかかり、右室拡大・右心不全なった状態をいいます。もともとの心臓病でなく、慢性閉塞性肺疾患、肺結核後遺症、肺線維症などの慢性の肺の病気と、肺血栓塞栓症や原発性…

胸膜炎(キョウマクエン)

胸膜とは、肺の表面をおおう臓側胸膜と、胸壁・横隔膜・縦隔をおおう壁側胸膜からなっており、両胸膜に囲まれた部分が胸膜腔で、ここに胸水がたまる病気を胸膜炎と呼びます。胸膜炎の原因としては、感染症、悪性腫瘍が主なものであり、膠原病、肺梗塞、石綿…

上気道炎(ジョウキドウエン)

一般に風邪といわれているもので、咽頭炎や、扁桃腺炎、喉頭炎を一括して上気道炎といいます。外界に一番近く、種々の異物・細菌・ウイルスに接するために、上気道に炎症が起こります。原因となる微生物としてはウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスな…

気管支喘息(キカンシゼンソク)

発作性の呼吸困難・喘鳴・咳を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進することがその原因と考えられています。抗原の吸入、運 動、感染、ストレスなどが喘息発作の引き金となり、吸入ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)を中心とした…

非結核性抗酸菌症(ヒケッカクセイコウサンキンショウ)

結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気をいいます。結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ伝染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります症状は咳、痰、微熱、全身倦怠感などがおき、進行した場合は、呼吸…

肺結核(ハイケッカク)

伝染性が高く空気感染する結核菌による肺感染症であり、年齢に関係なく発症します。代表的な症状は、微熱、咳、痰、血痰、発汗、呼吸困難、体重減少などがあります。肺に侵入した結核菌は潜伏感染により、何年も休眠状態で生き続け、大多数は感染から2年以内…

百日咳(ヒャクニチゼキ)

特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道、呼吸器感染症の一種です。百日咳菌の感染により発症し、菌がつくる毒素により咳がでます。最初は風邪の初期症状にも見える症状が続き、そのうちに、主に夜間に喘息のように咳が発作的に長く続く…

肺気腫(ハイキシュ)

呼吸細気管支と肺胞が拡張し、破壊される疾患です。徐々に進行し、肺胞が拡張と破壊を繰り返すとブラという袋を形成し、肺の血管が細くなったり、肺全体が膨張し、呼吸筋である横隔膜を押し下げたり、心臓を圧迫したりします。自覚としては、体動時の息切れ…

肺水腫(ハイスイシュ)

血液の液体成分が血管の外へ滲み出した状態をいいます。肺内で液体成分がたまるため肺のガス交換が障害されて、低酸素血症となり、呼吸困難が現れます。原因は大きく分けて2つあり、肺の毛細血管静水圧が上昇したために液体成分が漏れ出るもの(静水圧性)…

塵肺症(pneumoconiosis)(ジンパイショウ)

遊離珪酸、石綿、アルミニウム、石炭などの粉塵を、長期間吸入することによって肺の線維組織が異常に増殖して、肺が縮み酸素の交換が充分に出来なくなるになる病気の総称です。症状は、呼吸困難、痰、咳などで、結核、肺炎、慢性気管支炎、胸膜炎、呼吸不全…

気管支炎(キカンシエン)

気管支炎とは、気管支に炎症を起こした状態のことをいいます。急性と慢性のものがあり、急性は炎症全般を指し、慢性になると咳や痰が2年以上続いていて、年に3ヶ月以上継続する物を言います。ただし、気管支喘息や肺結核などの、肺や心疾患もあるものは除き…

肺アスペルギルス症(ハイアスペルギルスショウ)

免疫抑制状態にある人が、大気中に浮遊するアスペルギルス菌体を吸入することにより感染します。その病態によって、肺アスペルギローマ、侵襲性肺アスペルギルス症、慢性壊死性肺アスペルギスル症などに区別されています。過去に肺の病気によって形成された…

好酸球肉芽腫

好酸球肉芽腫(eosinophilic granuloma)とは、血液を作る骨髄細胞のうち、組織球のランゲルハンス細胞と呼ばれる大型の細胞が増殖した病気です。顕微鏡下で組織を見ると、この組織球のまわりには好酸球が増えるのでこの病名がついています。この好酸球はエオ…

声帯ポリープ(セイタイポリープ)

のど仏の裏側、喉頭にある声帯の粘膜が一部腫脹または突出したものです。声を出す器官である声帯に、激しい刺激や炎症が起きると粘膜上皮下に出血が起きてしまい、粘膜上皮下の血管が破れて血腫を作る事が原因となります。ポリープの大きいものでは、呼吸困…

扁桃周囲膿瘍(ヘントウシュウイノウヨウ)

急性扁桃炎に続発し、口蓋扁桃の周囲に炎症が及びそれが扁桃被膜外に波及して扁桃周囲炎を生じ、さらに膿瘍を形成すると考えられています。通常は片側だけの激烈な咽頭痛が特徴で、感染範囲が広がると耳への放散痛・開口障害・高度の嚥下痛が出現します。ま…

扁桃周囲膿瘍(ヘントウシュウイノウヨウ)

急性扁桃炎に続発し、口蓋扁桃の周囲に炎症が及びそれが扁桃被膜外に波及して扁桃周囲炎を生じ、さらに膿瘍を形成すると考えられています。通常は片側だけの激烈な咽頭痛が特徴で、感染範囲が広がると耳への放散痛・開口障害・高度の嚥下痛が出現します。ま…

扁桃肥大(ヘントウヒダイ)

口蓋扁桃が肥大した状態で、殆ど症状はありませんが、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります。また、扁桃腺の腫れを繰り返し熱が出るときや、細菌感染により発熱時に血尿などが見られる場合、肥大により無呼吸が見られる場合などは手術が必…

扁桃肥大(ヘントウヒダイ)

口蓋扁桃が肥大した状態で、殆ど症状はありませんが、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります。また、扁桃腺の腫れを繰り返し熱が出るときや、細菌感染により発熱時に血尿などが見られる場合、肥大により無呼吸が見られる場合などは手術が必…

慢性気管支炎(マンセイキカンシエン)

痰を伴った咳が2年以上の長期間にわたって出ている病態いい、慢性気管支炎と肺気腫の両者をあわせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼びます。原因としては、長期の喫煙・大気汚染・粉塵・刺激性のガスなどの環境要因や体質などがあげられ、また、慢性副鼻腔炎…

慢性気管支炎(マンセイキカンシエン)

痰を伴った咳が2年以上の長期間にわたって出ている病態いい、慢性気管支炎と肺気腫の両者をあわせて慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease; COPD)と呼びます。原因としては、長期の喫煙・大気汚染・粉塵・刺激性のガスなどの環境要因や…

マイコプラズマ肺炎(マイコプラズマハイエン)

マイコプラズマ・ニューモニアという病原体が飛沫感染などにより感染し、学校・幼稚園・保育所・家庭などの比較的閉鎖的な環境で地域的に流行します。症状は長期にわたり続く咳・発熱・痰・のどの痛み・鼻症状・胸痛・頭痛などがみられます。

マイコプラズマ肺炎(マイコプラズマハイエン)

マイコプラズマ・ニューモニアという病原体が飛沫感染などにより感染し、学校・幼稚園・保育所・家庭などの比較的閉鎖的な環境で地域的に流行します。症状は長期にわたり続く咳・発熱・痰・のどの痛み・鼻症状・胸痛・頭痛などがみられます。

小児喘息(ショウニゼンソク)

呼吸時にヒューヒュー、ゼイゼイという喘鳴が聞こえる呼吸困難を繰り返す病気で、気管から分岐した先の気管支と肺胞全般が炎症を起こす事が原因となります。ウイルス感染とアレルギーの原因になる環境性抗原を吸い込んで、気管支粘膜で免疫反応が起こるため…

小児喘息(ショウニゼンソク)

呼吸時にヒューヒュー、ゼイゼイという喘鳴が聞こえる呼吸困難を繰り返す病気で、気管から分岐した先の気管支と肺胞全般が炎症を起こす事が原因となります。ウイルス感染とアレルギーの原因になる環境性抗原を吸い込んで、気管支粘膜で免疫反応が起こるため…