生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

LGL症候群(Lown‐Ganong‐Levine syndrome)(エルジーエルショウコウグン)

洞結節で生成された刺激信号の伝導経路の中で、本来なら興奮を遅延して伝達するべき房室結節部をバイパスする副伝導路ができてしまい、興奮が本来の伝導路を経由せず、短時間で短絡的に副伝導路を通過してしまいます。主な症状は上室性頻脈があり、心房細動…

エキノコックス症(エキノコックスショウ)

エキノコックスという寄生虫によって引き起こされる感染症の一つです。キタキツネやイヌ・ネコ等の糞に混じったエキノコックスの卵を水や食物などからヒトが経口感染する事によって起こる人獣共通感染症で、卵は人の体内で幼虫になり、肝臓に寄生します。肝…

円形脱毛症(エンケイダツモウショウ)

脱毛の原因としては最も多い疾患であり、自己免疫の異常やストレスが原因と考えられています。かゆみや痛みなどの自覚症状はなく、頭の毛が円形に突然抜けてしまいます。アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や自己免疫性疾患などと合併する頻度が高くな…

遠視

眼に入ってきた光は角膜・水晶体を通過して網膜に到達しますが、遠視では眼の奥行きの長さ(眼軸)が短いことが多いため、網膜よりも後ろにピントが合う状態になります。眼精疲労、頭痛・眼痛、集中力に欠ける、といった症状が出て、特に小児の場合は内斜視…

強膜炎・上強膜炎

白眼の部分の眼球壁は、強膜という組織で、この強膜あるいはその表面に炎症を起こした状態が強膜炎、上強膜炎です。原因不明ですが、自己免疫疾患や、梅毒・結核・サルコイドーシス・痛風などの全身性炎症性疾患などが関係すると考えられています。上強膜炎…

くも膜下出血(クモマクカシュッケツ)

脳は外側から硬膜、くも膜、軟膜の3枚の膜で覆われており、くも膜の下にはある脳脊髄液の部分に出血した状態をいいます。脳の動脈がこぶのようにふくれて破裂する脳動脈瘤破裂が最も多く、次に脳動静脈奇形からの出血、頭部外傷によるものがあります。頭痛…

疫痢(エキリ)

赤痢菌が腸に感染することが原因で起こる感染症です。小児にみられる細菌性赤痢の重症型で、循環不全(血圧の低下、意識障害など)を起こすと短期間に死亡します。熱帯や亜熱帯地域への海外旅行などで、赤痢菌が混入した物を飲食する事により感染します。<AK></ak>

抗利尿ホルモン分泌異常症(SIADH)(コウリニョウホルモンブンピツイジョウショウ)

下垂体からの抗利尿ホルモンの分泌調節機能が損なわれ、抗利尿ホルモンの分泌が抑制されない状態をいい、体液の体内貯留と低ナトリウム血症を生じさせます。血中ナトリウムの低下により意識状態の変化、食欲不振、嘔吐、性格の変化などを生じ、さらには、精…

エンプティセラ症候群(エンプティセラショウコウグン)

トルコ鞍を分離する脳周囲の脳脊髄液を正常に保つ保護組織に欠損がある病気です。肥満と高血圧のある中年女性に多く発生しますが、ほとんど症状はありません。<AK></ak>

ウェゲナー肉芽腫症(ウェゲナーニクガシュショウ)

鼻と肺に肉芽腫を認め、同時に全身の血管炎と壊死性半月体糸球体腎炎を示す疾患です。原因不明の全身血管の炎症による病気の一つで、免疫の異常が病気の成り立ちに重要な役割を果たしています。発熱・食欲不振・倦怠感・体重減少などの全身症状とともに、膿…

敗血症(ハイケツショウ)

肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分に感染を起こしている場所から、血液中に病原体が流れ込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。発熱が最も主要な兆候ですが、重症の場合には逆に低体温になることもあり、心拍数や呼吸数の増加もみられ、低血圧、意識…

移動盲腸症(イドウモウチョウショウ)

盲腸は生理的にも多少の移動性があり、上方6センチ、内方2センチまでを生理的限界としています。移動の大きさがこれ以上で、腹痛などを起こすものを移動盲腸症といい、一般に腸間膜の延長によって起こります。便秘や右下腹部痛などの症状がみられ、盲腸の…

特発性拡張型心筋症(トッパツセイカクチョウガタシンキンショウ)

原因不明の心筋疾患であり、著しい心筋の肥大を形成する肥大型心筋症と、心内腔の著明な拡大と高度な収縮不全を呈する拡張型心筋症に分けられます。そのうち拡張型心筋症は、心筋収縮と左室内腔の拡張を特徴とする疾患です。左心不全による低心拍出状態と肺…

運動麻痺(ウンドウマヒ)

自分が意識して運動を行おうとしても、十分に力が出せない状態です。発生部位により、上下肢のうち一肢だけに起る単麻痺、身体の同側の上下肢に起る片麻痺、両下肢に起る対麻痺、両側上下肢に起る四肢麻痺に分類されます。皮質脊髄路が直接あるいは間接的に…

アナフィラキシー(アナフィラキシー)

ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性アレルギー反応のひとつです。蕁麻疹や紅潮等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがあり、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれると生命にアかかわるアナフィラキシーショッ…

泉熱(イズミネツ)

発熱、腹痛、発疹、下痢などを伴う病気で、山の湧き水、井戸水などの生水を介して偽結核性エルシニア菌に感染することによりおこります。冠動脈瘤や腎不全などの合併症をおこすこともあります。<AK></ak>

不随意運動(フズイイウンドウ)

自分の意思とは関係なく現れる異常運動のことをいいます。脳梗塞、脳出血、神経変性疾患などにより大脳基底核などの錐体外路の障害、薬の副作用などでおこり、原因不明のものもあります。<AK></ak>

胃石(イセキ)

一部消化された物質やまったく消化されない物質が集まって固まったもので、胃その他の消化管にみられます。部分的に消化された毛髪や果物や野菜の繊維が集まってでき、ほとんどの場合は無症状ですが、消化管の管腔を部分的または完全にふさいでしまうと、け…

胃切除後症候群(イセツジョゴショウコウグン)

胃切除手術後の食物貯留機能障害に起因する病態をいいます。胃もたれ・吐き気・嘔吐・腹痛などの小胃症状、胃の出口である幽門が切除され、胃の内容物を十二指腸に送り出す機能が消失されるために起きるダンピング症候群などがあり、その他にも逆流性食道炎…

ウィルソン病(Wilson Disease)(ウィルソンビョウ)

銅による代謝異常であり肝障害・神経障害・精神症状などの病状を呈する疾患です。反復性の黄疸・自己免疫性肝炎・劇症肝炎・慢性肝疾患などの肝障害、振戦・微細な運動調節の困難・舞踏病様運動などの運動異常や、仮面様顔貌・筋固縮・歩行困難などの神経症…

無症候性血尿(ムショウコウセイケツニョウ)

少量の血液が絶え間なく、または間欠的に尿に漏れ出るのを特徴とする糸球体の病気です。蛋白尿等のその他の尿の異常を併発せずに血尿がおこります。血尿は尿中に赤血球がみられることであり、尿は赤色・血液様または顕微鏡的血尿の場合があります。原因は年…

クリッペル・ウェーバー病(クリッベル・ウェーバービョウ)

クリッペル・トレノニー・ウェーバー症候群とも呼ばれ、生まれつき四肢の広い範囲にできる血管腫があり、その側の四肢の肥大や長さの延長がみられます。そのため成長とともに脚の長さがだんだん違ってきて歩行障害などが起きます。また骨や軟骨の肥大、血管…

クリッペル・ウェーバー病(クリッベル・ウェーバービョウ)

クリッペル・トレノニー・ウェーバー症候群とも呼ばれ、生まれつき四肢の広い範囲にできる血管腫があり、その側の四肢の肥大や長さの延長がみられます。そのため成長とともに脚の長さがだんだん違ってきて歩行障害などが起きます。また骨や軟骨の肥大、血管…

萎縮性胃炎(イシュクセイイエン)

慢性胃炎が長く続いた結果として、胃の粘膜が萎縮した状態をいいます。胃が退色し、粘膜の下にある血管が透けて見えるようになり、大半がヘリコバクター・ピロリ菌によって引き起こされます。萎縮が進行すると、胃粘膜が大腸や小腸の粘膜に似た粘膜となり(…

咽頭炎(イントウエン)

咽頭は鼻腔や口腔の奥にある管状の部分で、咽頭扁桃や口蓋扁桃、口蓋垂などが存在しており、ここに起った炎症を指します。ウイルスや細菌の感染による急性咽頭炎、煙草の煙・飲酒などにより慢性的に咽頭が刺激を受けることによって起こる慢性咽頭炎、梅毒ト…

咽頭炎(イントウエン)

咽頭は鼻腔や口腔の奥にある管状の部分で、咽頭扁桃や口蓋扁桃、口蓋垂などが存在しており、ここに起った炎症を指します。ウイルスや細菌の感染による急性咽頭炎、煙草の煙・飲酒などにより慢性的に咽頭が刺激を受けることによって起こる慢性咽頭炎、梅毒ト…

陰嚢水瘤・精索水腫(インノウスイシュ・セイサクスイシュ)

精巣、精巣の血管および精管をおおっている鞘膜に液体がたまった状態です。陰嚢部の鞘膜にたまった場合が陰嚢水腫で、それより頭側の精索部にたまった場合が精索水腫といいます。それぞれ陰嚢、陰嚢上部や鼠径部がはれてきます。<AK></ak>

医原病(イゲンギョウ)

医療行為が原因で生ずる疾患のことを指します。原因としては、医療器具、医薬品、医療材料の他にも、医師による誤診、医療過誤(不適切な薬物選択、不適切・未熟な手術、検査など)、院内感染等々が挙げられます。<AK></ak>

胃腸神経症(イチョウシンケイショウ)

上部・下部の消化管症状を強く訴えるにもかかわらず、いかなる検査をしても器質的な異常を認めない場合に用いられてきた診断名で、神経性胃炎・神経性下痢・慢性腸炎・腹部不定愁訴症候群などとも呼ばれます。むねやけ、腹痛、下痢、腹部膨満感などのさまざ…