生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

性同一性障害

性同一性障害(Gender Identity Disorder; GDI)とは、生物学的性別と性の自己意識が一致しないために、自らの生物学的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性を求め、時には生物学的性別を己れの性の自己意識に近づけるために性の適合を望むことさ…

急性硬膜下血腫(キュウセイコウマクカケッシュ)

脳組織の挫滅(脳挫傷)による出血が原因で、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜と、脳の間に出血がたまって血腫になったものをいいます。血腫による圧迫と脳挫傷のため、頭蓋骨の内側の圧が高まり、激しい頭痛、嘔吐、意識障害などが起こります。さらに、血…

慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)

脳実質を包む硬膜、くも膜、軟膜の内側に血液が貯留し増大していく疾患です。アルコール多飲者に多くみられ、軽度の頭部外傷の1~2カ月後に起こることが多く、外傷がない場合には肝障害や抗凝固薬の使用による凝固能の低下がある人に起こりやすいといわれ…

脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy; SMA)(セキズイセイキンイショクショウ)

脊髄と脳幹の神経細胞が変性して、進行性の筋力低下と萎縮が起こる遺伝性疾患です。小児期に発症するⅠ型:重症型(ウェルドニッヒ・ホフマン病)、Ⅱ 型:中間型(デュボビッツ病)、Ⅲ型:軽症型(クーゲルベルグ・ウェランダー病)と、成人期に発症する?型に…

うおのめ(ウオノメ)

限局性の角質増殖です。機械的刺激が繰り返し加わることによって生じ、足型に合わない靴をはいたり、軟らかい底の靴で砂利道のように硬い凹凸のある所を歩くことなどが原因になります。角化部に垂直に加わる圧力によって、激痛が生じる限局性の淡黄色・半透…

線維筋痛症(Fibromyalgia)(センイキンツウショウ)

首から肩にかけての痛みやしびれ、上肢の痛みやしびれ、腰背部の疼痛やこわばり感、臀部から太ももの痛みと張り感、膝から下腿の痛みやしびれ、眼の奥の痛み、口腔の痛み、頭痛などの様々な疼痛症状が起こる疾患。1990年に発表されたアメリカリウマチ学…

心房細動(シンボウサイドウ)

心房が洞房結節の刺激によらずに速く部分的に興奮収縮し、規則的な洞房結節の活動が伝わらず、心室の収縮が不規則な間隔で起こる状態をいい、不整脈の一種です。心房細動を起こす基礎疾患には、心房負荷を起こす疾患(僧帽弁狭窄症・閉鎖不全症、心房中隔欠…

腎梗塞(ジンコウソク)

腎臓の動脈の本幹、またはその枝が何らかの原因でふさがり、血液が行かなくなった部分の腎組織が壊死に陥り、機能しなくなります。心内膜炎、心臓弁膜症、心房細動、動脈硬化症など疾患により、血栓が流れてきて腎動脈に詰まり引き起こされます。側腹部痛が…

腎不全(ジンフゼン)

腎炎などの病気で、血液を濾過する糸球体の網の目が詰まった為に腎臓の機能がおち、老廃物を十分排泄できない状態です。腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態で、いったん慢性腎不全になると腎機能は回復不可能となります。進行すると尿毒症、高カリウ…

子宮腺筋症(シキュウセンキンショウ)

子宮内膜症の一種で、本来は子宮の内側にしかないはずの子宮内膜組織が子宮の筋層内にもぐりこみ増殖した状態をいいます。強い月経痛や月経過多、子宮肥大がみられ、貧血や不妊症の原因となります。ASSUMEへ知識労働者日記へ

高脂血症(コウシケッショウ)

血中のコレステロールやトリグリセリドが増加する状態を高脂血症といいます。原因としては、高カロリー高脂肪の食事と運動不足などの生活習慣、遺伝性の高脂血症(家族性高コレステロール血症、家族性複合型高脂血症、家族性型高脂血症)などがあり、特に家…

湿疹(シッシン)

衣類や寝具などのさまざまな皮膚に対する刺激により、また誘因・原因となる物質やその他の因子により引き起こされ、現れる皮膚の炎症です。特徴は、小水疱、小丘疹、小膿疱、かさぶたなどのいろいろな発疹が同じ場所に混ざって現れることでかゆみを伴います…

ウォーターハウス・フリードリクセン症候群(ウォーターハウス・フリードリクセンショウコウグン)

ウォーターハウス・フリードリクセン症候群は、激症型髄膜炎菌性髄膜炎で、出血傾向をきたしショック及び急性副腎不全などを呈します。激烈な頭痛、高熱、痙攣、意識障害を呈し、全身皮下出血、チアノーゼ、血圧低下、昏睡を伴い、多臓器不全で死亡すること…

高血糖(コウケットウ)

血糖値は血液内のグルコースの濃度で、健常なヒトの場合の空腹時血糖値は80-100mg/dl程度であり、食後は若干高い値を示します。血糖値を下げるインスリン、血糖値をあげるグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンにより、非常…

線維性骨異形成・アルブライト症候群(センイセイコツイケイセイ・アルブライトショウコウグン)

骨の形成異常が起こって線維組織に置き換わり、そのなかに成熟していない骨が作られる病気です。一つの骨に発生する単骨性線維性骨異形成と、複数の骨に発生する多骨性線維性骨異形成に大別され、大腿骨、脛骨、上腕骨などが、軽微な外力で変形や骨折します。

重症筋無力症(ジュウショウキンムリョクショウ)

末梢神経と神経筋接合部において、脳の命令によって神経側から遊離されるアセチルコリンの筋肉側の受け皿を攻撃する抗体が原因とされる病気です。全身の筋力低下・易疲労性や、眼瞼下垂・複視などの眼の症状がでやすく、症状が強くなると嚥下や発語が困難と…

アメーバ赤痢(アメーバセキリ)

赤痢アメーバという原虫による大腸の感染症で、赤痢アメーバの嚢子に汚染された飲食物を口からとることで感染します。感染しても症状が現れるのは 5~10%程度ですが、粘血便・下痢・鼓腸・排便時の下腹部痛などの赤痢症状を示します。典型的なケースでは…

靭帯損傷(ジンタイソンショウ)

膝には内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本の靭帯があり、関節を安定させる為に制動作用を果たしています。これらの靭帯に大きな外力が作用し、部分的にまたは完全に切れてしまうことをいいます。半月板損傷や骨軟骨損傷を合併したり…

テルソン症候群

テルソン症候群とは、脳の動脈瘤が破裂して起きるクモ膜下出血の後遺症として発症する硝子体出血のことをいいます。急激な脳圧亢進が眼球にも影響して強い硝子体出血や網膜前出血を起こします。クモ膜下出血の後遺症には水頭症もあります。

腎臓結(ジンケッカク)

肺結核にかかった人がかかる二次性疾患で、肺を犯した結核菌が腎臓に血行性に移って感染します。結核菌におかされた腎臓内部には結核の病巣がつくられ空洞ができ、感染は腎臓だけにとどまらず、尿管や膀胱にも広がります。病変が腎臓だけの場合は無症状の事…

原発性アルドステロン症(ゲンパツセイアルドステロンショウ)

副腎皮質ステロイドホルモンのひとつ、アルドステロンの分泌が過剰になるために起こる病気です。アルドステロン過剰分泌の結果として生じる高血圧(2次性高血圧)とカリウム欠乏による低カリウム血症が起こります。血液は代謝性アルカローシスとなります。

大腸ポリープ(ダイチョウポリープ)

大腸の限局性の隆起性変化と定義されます。腺腫性ポリープは大腸上皮の腫瘍性増殖によって生じ、前がん病変ともいわれ増大と共にガン化の危険率も増します。一方、過形成性ポリープは上皮の過形成によって生じる粘膜の隆起性病変をいい、ガン化の危険性は極…

唾液腺炎(ダエキセンエン)

唾液腺に起こる炎症をいい、原因は細菌・ウイルス感染、免疫異常によるものなどがあります。侵される唾液腺によって耳下腺炎、顎下腺炎、舌下腺炎などに分けられ、耳下腺ではおたふく風邪として知られる流行性耳下腺炎が最も一般的です。

網膜静脈閉塞症(モウマクジョウミャクヘイソクショウ)

網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈が詰まって、網膜に出血する病気です。初期は網膜への出血で、半年から1年すると新生血管が生じて再出血を起こし、硝子体出血を起こすことがあります。硝子体出血を起こすと、全体が見えなくなり、視力回復が困難になります…

イールズ病(イールズビョウ)

網膜剥離や大出血を起こして失明することがあります。

適応障害(テキオウショウガイ)

ある社会環境においてうまく適応することができず、さまざまな心身の症状があらわれて社会生活に支障をきたすものをいいます適応障害の症状はいろいろで、不安、抑うつ、焦燥、過敏、混乱などの情緒的な症状、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、頭痛、…

痛風腎(ツウフウジン)

尿酸の結晶が腎臓に沈着して、尿細管の働きを阻害し、腎臓の働きが低下する病気です。尿量・尿淡白の増加がおこり、進行すると腎不全に陥り生命に関わることもあります。また、腎盂腎炎を併発すると発熱、腰痛などが起き、尿酸の結晶が尿細管の中で固まって…

家族性高脂血症(カゾクセイコウシケッショウ)

家族性高脂血症(Familial Hypercholesterolemia;FH)とは、遺伝的にLDLコレステロールが高くなる病気です。片親からの遺伝を「ヘテロ」、両親双方から遺伝した重症例を「ホモ」と呼びます。血中のコレステロール値が子供の時から高くなり、正常の2倍のコレス…

流行性耳下腺炎(おたふく風邪)(リュウコウセイジカセンエン・オタフクカゼ)

ムンプスウイルスによる感染で、唾液を通じての空気感染または接触感染でうつり、耳下腺・舌下腺を侵し、有痛性の腫脹があります。髄膜脳炎や膵炎を併発することもあり、男子では睾丸炎をおこすと男性不妊の原因となります。その他、関節炎や心筋炎、心膜炎…

網膜動脈閉塞症(モウマクドウミャクヘイソクショウ)

網膜の動脈の血流が途絶え、急に見えなくなる疾患です。高齢者、特に動脈硬化や心臓病、糖尿病などがある人に多く見られます。網膜に酸素を供給している網膜動脈の血流が途絶えると組織の細胞が酸欠を起こして壊死に至り、視野欠損がおこります。