生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

整形外科

イタイイタイ病

カドミウムの慢性中毒により、腎臓の尿細管の再吸収障害、骨の軟化症および粗鬆症を来し、これに妊娠、授乳、内分泌の変調、老化および栄養としてのカルシウム等の不足などが誘因となって生じたものです。主症状は疼痛で、腰痛や下肢の筋肉痛などで始まって…

打撲

打撲とは、転倒やものに強くぶつかるなど体外からの力による、傷口を伴わない軟部組織の損傷をいいます。顔面・頭部、胸腹部、骨盤腔の打撲では脳、肺、肝臓、脾臓などの重要臓器の損傷を合併することがあります。また、四肢の打撲で著しいはれが生じ、神経…

掌蹠膿胞症性骨関節炎(ショウセキノウホウショウセイコツカンセツエン)

掌蹠膿胞症性骨関節炎とは、掌蹠膿疱症とともに、骨の石灰化・ 関節の癒着などをきたす病気です。掌蹠膿疱症のうち約4割におこります。そのうち約8割はまず胸骨・鎖骨・肋骨に起こり、骨盤・脊椎、まれに膝関節・大腿骨・下顎骨に起こります。関節炎の程度は…

外傷性頸部症候群(ガイショウセイケイブショウコウグン)

一般にはむち打ち症と呼ばれており、胴体の上に不安定な状態で乗っている頭部が、強い衝撃により軀幹とは別のS字形の動きを強いられた為に様々な症状が出現する疾患です。首筋・背中・肩のこりや痛み、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気などの不定愁訴が出現す…

腓骨筋腱脱臼(ヒコツキンケンダッキュウ)

腓骨筋(長腓骨筋と短腓骨筋)腱が緊張した状態で足関節が内転・内反(回外)させられたときや、背屈・外反時に生じやすく、腓骨筋の過度な収縮が腓骨筋腱を押さえる腓骨筋支帯を超えて、腓骨から脱臼します。先天性の腓骨筋支帯の弛緩・脆弱製や腓骨筋腱溝…

腰椎分離症(ヨウツイブンリショウ)

腰椎は、前半分の椎体と、後ろ半分の椎弓からなり、椎体と椎弓の間には椎弓があります。その椎弓の部分で腰椎が分離してしまう病態をいいます。腰椎が不安定になる為、神経を刺激して腰痛の原因になることがあります。成人の腰椎分離症は小児期に発生した分…

変形性股関節症(ヘンケイセイコカンセツショウ)

関節軟骨の変性や摩耗に始まり、様々な関節変化が進行する疾患です。軟骨の変性・摩耗は、人種、性別、加齢、肥満および遺伝などの素因下に、労働や運動、外傷などの力学的負荷が加わり発生します。さらに機械的負荷により、軟骨細胞の代謝障害が起き軟骨破…

脊柱側湾症(セキチュウソクワンショウ)

正常な脊柱は生理的湾曲をしています。この湾曲の異常、脊柱の側方への湾曲を脊柱変形といいます。姿勢が悪いために起こる機能性側湾症と原因が不明な突 発性側湾症があります。脊柱変形は、脊柱がねじれながら横に湾曲していく側湾症、後方に凸に曲がって…

腱鞘炎(ケンショウエン)

筋肉の力を四肢の先端に伝える腱と、腱の浮き上がりを抑える腱鞘の間に起きた炎症をいいます。最も一般的なものは狭窄性腱鞘炎で、ばね指(弾発指)、デケルバン(de Quervain)腱鞘炎などがあります。腱鞘炎の原因は関節リウマチ以外は、「使い過ぎによる腱…

ウイルス性筋炎

ウイルス性筋炎は、インフルエンザ、コクサッキー、パラインフルエンザ、エコー9、アデノ21、単純ヘルペスタイプ2、EBなどのウイルス感染で引き起こされることがありま す。 インフルエンザ筋炎は①小児良性急性筋炎型②急性筋炎型③横紋筋融解型に分類され…

手根管症候群(シュコンカンショウコウグン)

腕から手に行く神経・血管・腱などを手首で包帯状に束ねている組織を手根管といい、この部分の炎症により正中神経が圧迫される病態をいいます。手を酷使する人の屈筋腱の腱鞘炎、関節リウマチによる滑膜炎、人工透析患者のアミロイド沈着、腫瘍、骨折などの…

強直性脊椎炎(AS)(キョウチョクセイセキツイエン)

強直性脊椎炎は、頸部~背部~腰殿部、時に手足の関節の痛みやこわばりで始まり、次第に動かなくなる慢性の病気です。原因不明ですが、遺伝的な要因に加えてなんらかの細菌感染が誘因となり、それに対する免疫異常が生じた結果、関節を連結する靱帯の骨への…

外反母趾(ガイハンボシ)

親指が変形し小指の方へ曲がっている状態をいい、足の横アーチを形成している中足関節の靭帯が緩むことが原因です。親指が小指側に曲がる靭帯性外反母趾、親指の付け根の骨だけが出っ張る仮骨性外反母趾、靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併した混合性外…

骨折(コッセツ)

骨折とは骨が折れたりひびが入ることで、通常は周辺組織の損傷を伴い、外傷骨折・疲労骨折・病的骨折に分けられます。脊椎の骨折では骨片での脊髄の損傷によりその支配領域が麻痺したり、頸椎の場合では死亡する事もあり、肋骨骨折の場合は、肺損傷や心臓損…

五十肩(ゴジュウカタ)

加齢による退行変性や、それに加わる軽微な外傷が招く肩関節痛と、運動制限を引き起こす癒着性肩関節包炎を指します。この病態の発生には、加齢により肩関節の拘縮が起こる場合と、肩関節の周囲の炎症が引き金になり反射性の筋れん縮状態に陥り、やがて筋性…

頚椎症(ケイツイショウ)

椎間板の変性・椎間関節の変性・靭帯の変性などの頚椎症性変化により引き起こされる症状をいい、頚椎症性神経根症・頚椎症性脊髄症・局所症状例に分類されます。椎症性神経根症は頚髄から枝分かれした頚神経根(神経の根元)が圧迫され、首~肩~腕~指への…

線維性骨異形成・アルブライト症候群(センイセイコツイケイセイ・アルブライトショウコウグン)

骨の形成異常が起こって線維組織に置き換わり、そのなかに成熟していない骨が作られる病気です。一つの骨に発生する単骨性線維性骨異形成と、複数の骨に発生する多骨性線維性骨異形成に大別され、大腿骨、脛骨、上腕骨などが、軽微な外力で変形や骨折します。

靭帯損傷(ジンタイソンショウ)

膝には内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本の靭帯があり、関節を安定させる為に制動作用を果たしています。これらの靭帯に大きな外力が作用し、部分的にまたは完全に切れてしまうことをいいます。半月板損傷や骨軟骨損傷を合併したり…

イタイイタイ病(イタイイタイビョウ)

カドミウムの慢性中毒により、腎臓の尿細管の再吸収障害、骨の軟化症および骨粗鬆症を来し、これに妊娠、授乳、内分泌の変調、老化および栄養としてのカルシウム等の不足などが誘因となって生じたものです。主症状は疼痛で、腰痛や下肢の筋肉痛などで始まっ…

打撲(ダボク)

転倒やものに強くぶつかるなど体外からの力による、傷口を伴わない軟部組織の損傷をいいます。顔面・頭部、胸腹部、骨盤腔の打撲では脳、肺、肝臓、脾臓 などの重要臓器の損傷を合併することがあります。また、四肢の打撲で著しいはれが生じ、神経、血管が圧…

捻挫(ネンザ)

関節が不自然な外力により生理的な可動範囲を超えるような動きを強制されたときに発生し、関節を構成している相互の骨と骨の間にずれのないものをいいます。関節の痛みや腫脹、皮下出血、靭帯損傷などがおこります。

椎間板ヘルニア(ツイカンバンヘルニア)

椎骨と椎骨の間でクッションの役割をはたす軟骨を椎間板といい、繊維輪と髄核で構成されています。この繊維輪に亀裂が生じ、髄核が繊維輪を破って飛び出してしまう事をいいます。飛び出した椎間板が、神経などを圧迫する事により、激しい痛みや痺れなどの症…

靭帯損傷(ジンタイソンショウ)

膝には内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本の靭帯があり、関節を安定させる為に制動作用を果たしています。これらの靭帯に大きな外力が作用し、部分的にまたは完全に切れてしまうことをいいます。半月板損傷や骨軟骨損傷を合併したり…

骨移植術(K059)

骨移植とは骨を他の部位に移植し、そこで骨の生着を図ることで、移す骨を移植骨、受け入れる部分を移植母骨といいます。骨腫瘍や骨髄炎による病巣掻爬の後や偽関節、開放骨折による骨欠損、脊椎固定術後の骨欠損の後、欠損部の補填、骨癒合の促進などを目的…

関節ねずみ

関節の骨や軟骨の一部がはがれ、関節内を自由に動く遊離体で「関節遊離体」とも言います。関節の間に挟まって肘や膝が動かなくなるロッキングが特徴的な症状です。炎症症状を引き起こし時として激しい痛みを伴います。関節ねずみの原因としては骨軟骨骨折・…

関節ねずみ

関節の骨や軟骨の一部がはがれ、関節内を自由に動く遊離体で「関節遊離体」とも言います。関節の間に挟まって肘や膝が動かなくなるロッキングが特徴的な症状です。炎症症状を引き起こし時として激しい痛みを伴います。関節ねずみの原因としては骨軟骨骨折・…

先天性股関節脱臼(センテンセイコカンセツダッキュウ)

股関節がずれたり、はずれたりなどの脱臼を起こす病気で、完全にはずれている完全脱臼、関節がはずれかかっている亜脱臼、股関節の屋根に当たる部分の発育が悪い股関節臼蓋形成不全の3種類があります。9割以上は後天的なものであり、乳児期に本来カエルのよ…

先天性股関節脱臼(センテンセイコカンセツダッキュウ)

股関節がずれたり、はずれたりなどの脱臼を起こす病気で、完全にはずれている完全脱臼、関節がはずれかかっている亜脱臼、股関節の屋根に当たる部分の発育が悪い股関節臼蓋形成不全の3種類があります。9割以上は後天的なものであり、乳児期に本来カエルのよ…

骨粗鬆症(コツソショウショウ)

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨が弱くなる病気です。骨粗鬆症の初期は何の症状もありませんが、加齢とともに腰や背中が曲がり痛みを覚えるようになります。さらには骨折を起こして寝たきりの原因にもなります。骨粗鬆症は閉経期以降の女性や高年齢…

骨粗鬆症(コツソショウショウ)

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨が弱くなる病気です。骨粗鬆症の初期は何の症状もありませんが、加齢とともに腰や背中が曲がり痛みを覚えるようになります。さらには骨折を起こして寝たきりの原因にもなります。骨粗鬆症は閉経期以降の女性や高年齢…