生命保険のための医学知識

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掌蹠膿胞症性骨関節炎(ショウセキノウホウショウセイコツカンセツエン)

掌蹠膿胞症性骨関節炎とは、掌蹠膿疱症とともに、骨の石灰化・ 関節の癒着などをきたす病気です。掌蹠膿疱症のうち約4割におこります。そのうち約8割はまず胸骨・鎖骨・肋骨に起こり、骨盤・脊椎、まれに膝関節・大腿骨・下顎骨に起こります。関節炎の程度はレントゲンと血液検査で、初期・中期・後期と3段階に、さらにそれを3段階に分け、 合計9段階に分類します。初期なら1ヶ月程で痛みが無くなりますが、罹患期間が長期・後期の場合は治療も長くなります。関節炎は自然治癒することはなく、ビオチンを中心に、痛みの強い場合は鎮痛剤を併用して治療します。また、代謝・免疫異常を生じるため、さらに糖尿病・高脂血症クローン病・IgA腎症・甲状腺機能異常などを合併する人もいます。