生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

髄膜炎(ズイマクエン)

脳の髄膜下腔のうち、主に軟膜に炎症が生じた状態で、脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいいます。抵抗力が無い時や免疫力が低下している場合などに発病することが多く、細菌やウイルス感染が原因です。頭痛やめまいや吐き気を生じ、身体の麻痺を伴うことがあります。…

結核性髄膜炎(ケッカクセイズイマクエン)

結核菌の感染によって生じる髄膜炎で死亡率が高く、また失明、難聴、水頭症などの重い後遺症を残すことが多い難治性疾患です。亜急性の発症で、頭痛・嘔吐、発熱などの症状で始まり、進行すると意識障害が現れ、さらに髄膜脳炎(視力障害、動眼神経障害、外…

ジルベール症候群(ジルベールショウコウグン)

成人にみられる軽度の黄疸を示す疾患群で、肝細胞による間接型ビリルビンの取り込みからグルクロン酸抱合を行うまでのいずれかの部位の障害が原因となります。黄疸の程度は軽度にとどまり、常染色体優性の遺伝形式を示す頻度が高いのですが、原因が単一でな…

食道静脈瘤(Esophageal varices)(ショクドウジョウミャクリュウ)

食道粘膜下層の静脈が拡張・蛇行し、瘤状に隆起して静脈瘤を形成したものをいいます。肝硬変や慢性肝炎、あるいは門脈や肝静脈の狭窄・閉鎖によって門脈圧が上昇し、その結果、食道の粘膜下層の静脈が太くなって、静脈瘤を形成します。静脈瘤自体の症状は見…

心筋梗塞(シンキンコウソク)

狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患により、冠動脈の動脈硬化で血管の内腔が狭くなり、血流が制限されて心内膜側の心筋が壊死に陥ることをいいます。動脈硬化を進行させる危険因子は、高コレステロール血症、高血圧、喫煙、糖尿病、肥満、痛風、運動不足、…

胆道閉鎖症(biliary atresia:BA)(タンドウヘイサショウ)

肝臓と十二指腸を結ぶ胆道が閉鎖している病気です。肝臓で作られた胆汁が十二指腸に流れないため、黄疸を引き起こし、放置すると胆汁性肝硬変に進行して死亡の危険性が高まります。先天性または生後間まもなく完全に詰まり、胆汁を腸管内へ排泄できないため…

パニック障害(パニックショウガイ)

パニック発作といもわれ、急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とします。原因不明ですが、脳内ノルアドレナリン系の過敏・過活動、あるいはセロトニン系の機能不全など、脳機能異常説があります。パニック発作では、突然の激しい動悸、胸・息苦しさ、…

非結核性抗酸菌症(ヒケッカクセイコウサンキンショウ)

結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気をいいます。結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ伝染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります症状は咳、痰、微熱、全身倦怠感などがおき、進行した場合は、呼吸…

脾腫(ヒシュ)

何らかの原因によって脾臓が腫れて大きくなった状態をいいます。原因は脾臓自体にはなく、肝炎・マラリアなどの感染症、白血病・骨髄線維症・溶血性貧血などの血液疾患、ニーマン・ピック病・ウォルマン病などの代謝異常、その他、肝硬変・門脈亢進症・脾静…

毛巣瘻(モウソウロウ)

腰にある仙骨と尾骨の結合部またはその近辺の皮下に、単発または多発の難治性膿瘍を形成する病気で、毛巣洞炎・毛巣洞・毛巣嚢胞などとも呼ばれます。先天性のものと、後天性のものがあり、後天性は体毛の皮膚への刺入が原因で、瘻孔や肉芽腫、嚢胞を形成し…

ミトコンドリア病(ミトコンドリアビョウ)

細胞の中でエネルギーを作り出すミトコンドリアの機能が低下することによって、主に心臓、骨格筋、脳などに異常を生じます。筋力低下、筋萎縮、知能低下、けいれん、小脳失調、難聴などが出現し、糖尿病や性腺ホルモン異常を合併する場合があります。出生直…

マロリーワイス症候群(マロリーワイスショウコウグン)

嘔吐などにより腹腔内圧が急激に上昇し、食道と胃の接合部(噴門部)近傍に裂傷が発生し、その部より出血をきたすものをいいます。原因は飲酒、食中毒、乗り物酔い、妊娠悪阻などがあり、症状には繰り返す嘔吐後の吐血、下血、心窩部痛、立ちくらみなどがあ…

マロリーワイス症候群(マロリーワイスショウコウグン)

嘔吐などにより腹腔内圧が急激に上昇し、食道と胃の接合部(噴門部)近傍に裂傷が発生し、その部より出血をきたすものをいいます。原因は飲酒、食中毒、乗り物酔い、妊娠悪阻などがあり、症状には繰り返す嘔吐後の吐血、下血、心窩部痛、立ちくらみなどがあ…

マルファン症候群(マルファンショウコウグン)

身体の線維や骨など、結合組織に影響する遺伝子疾患の疾患で、骨格・肺・目・心臓・大動脈といった多くの器官に症状が現れます。染色体の異常な遺伝子により、フィブリンという蛋白質の生産調節機能に異常が起こり、正常な蛋白質を生産できず線維組織が弱く…

ボーエン病(ボーエンビョウ)

皮膚または粘膜の表皮内部に生じる癌の一つで、表皮内に病変が留まっているものをいいます。体幹部や下肢、陰部に多く発生し、日光照射、ヒ素中毒、免疫抑制状態(エイズなど)、ウイルス感染、皮膚傷害、慢性皮膚炎が原因となります。砒素による場合は、手…

サイトメガロウイルス感染症(CMV)(サイトメガロウィルスカンセンショウ)

ヘルペスウイルスの一種で、乳児や免疫機能が低下している人に病気を引き起こします。感染源は尿・唾液・子宮頸管粘液・腟分泌液・精液・母乳・涙・血液などがあり、大半は何の症状もなく、潜伏状態で体内にウイルスを保有します。免疫力が低下し易感染状態…

サルコイドーシス(サルコイドーシス)

原因不明の全身性の肉芽腫性疾患をいいます。若年と中年に好発し、両側肺門リンパ節・肺・眼・皮膚への罹患頻度が高く、また神経・筋・心臓・腎・骨・消化器などの臓器も罹患します。最初は無症状ですが、霧視・羞明・飛蚊・視力低下などの眼症状がではじめ…

蜂窩織炎(ホウカシキエン)

細菌感染によって、皮膚と皮下脂肪組織にかけておこる化膿性炎症です。原因菌は主にレンサ球菌で、時にブドウ球菌による感染もあり、外傷・皮膚炎・皮膚真菌症などの皮膚の損傷によって発生します。症状は痛みや脹れ・熱感・紅斑・水疱などですが、感染巣が…

骨粗鬆症(コツソショウショウ)

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨が弱くなる病気です。骨粗鬆症の初期は何の症状もありませんが、加齢とともに腰や背中が曲がり痛みを覚えるようになります。さらには骨折を起こして寝たきりの原因にもなります。骨粗鬆症は閉経期以降の女性や高年齢…

血友病(ケツユウビョウ)

先天性出血素因のなかで最も頻度が高く、生涯にわたり皮下血腫・関節内出血・筋肉出血などの出血症状を繰り返す病気です。血友病A(第Ⅷ因子欠乏症)と、血友病B(第Ⅸ因子欠乏症)の2種類があり、それぞれ、X染色体上にある第Ⅷ因子遺伝子あるいは第因Ⅸ子…

血友病(ケツユウビョウ)

先天性出血素因のなかで最も頻度が高く、生涯にわたり皮下血腫・関節内出血・筋肉出血などの出血症状を繰り返す病気です。血友病A(第Ⅷ因子欠乏症)と、血友病B(第Ⅸ因子欠乏症)の2種類があり、それぞれ、X染色体上にある第Ⅷ因子遺伝子あるいは第因Ⅸ子…

神経鞘腫(シンケイショウシュ)

神経のなかに発生する、極めて特徴的な腫瘍であり、多発することもあります。発生原因は不明ですが、神経の線維を覆っているシュワン細胞が起源といわれています。蛇が卵をのみ込んだような形で神経のなかに腫瘍ができ、腫瘍部分をたたくと、その先の手や足…

歯周病(シシュウビョウ)

歯肉・セメント質・歯槽骨・歯根膜で構成されている、歯周組織のいずれか、あるいはすべてに起こる疾患の総称です。主として歯肉から炎症が起こる歯肉炎や歯周炎と、セメント質、歯槽骨、歯根膜から非炎症性で破壊が起こる咬合性外傷に大別できます。<AK></ak>

多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary symdrome;PCOS)(タノウホウセイランソウショウコウグン)

卵巣をおおう皮膜が厚く硬い為に成長した卵子が排卵できなくり、出口を失った状態です。次々に成長し続ける卵子が卵巣にたまって、卵巣が大きく腫れてきます。卵胞が真珠のネックレスのように連なって見えることから『ネックレスサイン』と言われています。…

高プロラクチン血症(コウプロラクチンケッショウ)

プロラクチンは乳腺を刺激して乳汁を分泌させる、脳下垂体から放出される刺激ホルモンです。このホルモンの分泌が異常に亢進して乳汁分泌・無排卵月経・不妊症などを起こすものを高プロラクチン血症といいます。流産後や人工妊娠中絶後、抗うつ剤や降圧剤、…

高プロラクチン血症(コウプロラクチンケッショウ)

プロラクチンは乳腺を刺激して乳汁を分泌させる、脳下垂体から放出される刺激ホルモンです。このホルモンの分泌が異常に亢進して乳汁分泌・無排卵月経・不妊症などを起こすものを高プロラクチン血症といいます。流産後や人工妊娠中絶後、抗うつ剤や降圧剤、…

クレチン病(クレチンビョウ)

先天性や、幼少時発症の甲状腺機能低下症により発達上の障害が起こる病気をいいます。正常体重で出生しますが、しだいに成長・発達がおくれ、新生児黄疸から黄疸が続き、知能障害、精神機能低下、知能障害を来たします。眼瞼がはれぼったく、鼻は低く、いつ…

クローン病(Crohn's Disease)(クローンビョウ)

回腸末端から盲腸(回盲部)を中心に、大腸及び小腸の腸管壁の全層にわたって、粘膜から筋層まで深い慢性の潰瘍性病変をひきおこす疾患の総称です。これらの病変により腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じます。原因不明ですが、遺伝、感染、免疫異常が考…

顔面神経麻痺(ガンメンシンケイマヒ)

表情筋を動かす顔面神経が、なんらかの原因で傷害されて表情筋が動かなくなる症状をいいます。麻痺は片側に起こるため、顔がゆがみます。内耳・中耳や耳下腺の病気、ヘルペスウイルスや栄養血管障害、寒冷刺激、免疫異常等による末梢性顔面神経麻痺と、脳梗…

五十肩(ゴジュウカタ)

加齢による退行変性や、それに加わる軽微な外傷が招く肩関節痛と、運動制限を引き起こす癒着性肩関節包炎を指します。この病態の発生には、加齢により肩関節の拘縮が起こる場合と、肩関節の周囲の炎症が引き金になり反射性の筋れん縮状態に陥り、やがて筋性…