生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

血液

貧血(ヒンケツ)

血液中の赤血球が乏しくなること、およびそれにより起こる諸症状をいいます。赤血球は血流に乗って酸素を全身に供給しているため、不足すると動悸・息切れがみられますが、徐々に進行する場合は自覚症状が無いことが多いです。原因としては、消化管や子宮か…

好酸球増多症候群

末梢血中好酸球数が異常増加し、450/μLを超えるものを指します。原因は様々であり、明らかになっていませんが20~50歳の男性に多いのが特徴です。好酸球の浸潤は、造血器・神経・皮膚・呼吸器など多岐にわたり、これら浸潤臓器に基づいた症状つまり臓器障害…

マクロアミラーゼ血症(マイクロアミラーゼケッショウ)

血清アミラーゼのみ高値となる状態で、マクロ型という分子が巨大化した変異種のアミラーゼのことをいいます。マクロアミラーゼとはアミラーゼに免疫グロブリンがくっついたものです。分子が巨大化したため、腎臓(糸球体)を容易に通過できなくなり、血中ア…

遺伝性球状赤血球症(イデンセイキュウジョウセッケッキュウショウ)

赤血球の膜を構成する蛋白質の異常により赤血球の形に異常が生じて、溶血がおこる病気です。赤血球膜の骨格をなす物質の欠損が原因で、赤血球が球状になり壊れやすくなるために、貧血、黄疸、脾臓の腫大などがおこります。

白血病(ハッケツビョウ)

腫瘍化した造血細胞が無制限に増殖して血液中に出現する疾患の総称です。白血球系の細胞、赤血球系や血小板系の細胞が腫瘍化します。白血病細胞が増加し、正常な血球が減少するため、白血球減少に伴う感染症(発熱)、赤血球減少(貧血)に伴う症状(倦怠感…

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血(Megaroblastic Anemia; MA)とは、骨髄内の血液細胞が増殖し、赤血球が産生される過程に必要なビタミンB12や葉酸が欠乏するために起きます。動悸・息切れ・食欲不振・悪心・便秘などが起こり、疼痛を伴うハンター舌炎も特徴としてあります。ビ…

溶血性貧血(ヨウケツセイヒンケツ)

赤血球が何らかの原因により破壊されたために起きる貧血の総称であり、先天性(遺伝性)のものと後天性のものがあります。先天的なものは赤血球膜・赤血球酵素・ヘモグロビンの異常、赤血球自身の異常により赤血球が破壊されやすくなります。後天的なものは…

再生不良性貧血(サイセイフリョウセイヒンケツ)

再生不良性貧血(aplastic anemia)とは、骨髄において血球産生能が低下する為、赤血球・白血球・血小板系統のすべてが低下する汎血球減少症を指します。原因が不明な原発性再生不良性貧血と、放射線・抗ガン剤、鎮痛薬、抗生物質などによる2次性再生不良性貧…

鉄欠乏性貧血(テツケツボウセイヒンケツ)

血液中のヘモグロビン濃度が低下した状態を貧血のことをいい、貧血の中でも最も頻度の高い疾患であり、全身倦怠感、いらいら感、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、頻脈などが起きます。重篤な症例の場合、痛みを伴う口角炎、舌炎、また食道粘膜の萎縮のため嚥…

骨髄線維症(コツズイセンイショウ)

造血細胞に代わって骨髄の広い範囲で線維組織が増加する病気で、異常な形状の赤血球が産生されたり、貧血や脾臓の腫大が起こります。原発性と2次性に分けられ、原発性骨髄線維症は、多能性造血幹細胞の腫瘍性増殖により、骨髄の広汎な線維化と脾腫を伴いま…

血小板増多症(ケッショウバンゾウタショウ)

慢性骨髄性白血病などと同じく、造血幹細胞が腫瘍化して発生する血液腫瘍疾患です。とくに、血小板のもとになる巨核球の腫瘍性増殖が特徴的で、結果として末梢血における血小板数が著しく増加(40万個/μL以上)します。末梢血中の血小板が増加により痛み・…

骨髄腫(コツズイシュ)

血液を作る骨髄のなかで、抗体を作る形質細胞(Bリンパ球)が、がん化したものです。血液細胞の腫瘍なので、全身の骨に多発し、通常は多発性骨髄腫と呼ばれます。主症状は、加齢的変化による腰痛や頸部痛などに似た痛みが徐々に悪化し、痛みの場所が移動す…

シェーライン・ヘノッホ紫斑病(シェーライン・ヘノッホシハンビョウ)

血管になんらかの異常が起こって出血しやすくなる状態です。誘因として溶連菌などの上気道感染や食物アレルギー、虫刺され、薬剤などがあげられ、免疫機序に基づく血管炎と考えられていますが、はっきりした病因は不明です。 → 詳細は血管性紫斑病を参照して…

シェーライン・ヘノッホ紫斑病(シェーライン・ヘノッホシハンビョウ)

シェーライン・ヘノッホ紫斑病とは、小血管になんらかの異常が起こって出血しやすくなる状態です。アレルギー性紫斑病ともいいます。誘因として溶連菌などの上気道感染や食物アレルギー、虫刺され、薬剤などがあげられ、免疫機序に基づく小血管炎と考えられ…

特発性血小板減少性紫斑病(トクハツセイケッショウバンゲンショウセイシハンビョウ)

明らかな基礎疾患・原因薬剤の関与なく血小板減少が発症し、種々の出血症状をひき起こす病気のことをいいます。点状出血や斑状出血が上下肢や胸背部に出現し、その他に口腔内出血・鼻血・血尿などが起こります。 → 詳細は血小板減少性紫斑病を参照して下さい…

特発性血小板減少性紫斑病(トクハツセイケッショウバンゲンショウセイシハンビョウ)

明らかな基礎疾患・原因薬剤の関与なく血小板減少が発症し、種々の出血症状をひき起こす病気のことをいいます。点状出血や斑状出血が上下肢や胸背部に出現し、その他に口腔内出血・鼻血・血尿などが起こります。

骨髄異形成症候群(コツズイイケイセイショウコウグン)

骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes; MDS)とは、血液細胞のがんの1つで、白血球・赤血球・血小板の血液細胞のおおもとになる、造血幹細胞(hematopoietic stem cell; HSC)が異常を起こす病気です。末梢血で赤血球・血小板の減少、白血球数の異常(…

非ホジキンリンパ腫(ヒホジキンリンパシュ)

白血球の中のリンパ球ががん化した悪性腫瘍である悪性リンパ腫のうち90%近くを占める疾患です。頸部・腋の下・足のつけ根などのリンパ節がはれてくることが多く、通常は痛みを伴いません。病気が全身に拡がるタイプでは、発熱・体重減少・寝汗・身体のだ…

貧血(ヒンケツ)

血液中の赤血球が乏しくなること、およびそれにより起こる諸症状をいいます。赤血球は血流に乗って酸素を全身に供給している為、不足すると動悸・息切れがみられますが、徐々に進行する場合は自覚症状が無いことが多いです。原因としては慢性出血などで赤血…

白血病(ハッケツビョウ)

腫瘍化した造血細胞が無制限に増殖して血液中に出現する疾患の総称です。白血球系の細胞、赤血球系や血小板系の細胞が腫瘍化します。白血病細胞が増加し、正常な血球が減少するため、白血球減少に伴う感染症(発熱)、赤血球減少(貧血)に伴う症状(倦怠感…

血小板減少性紫斑病(ケッショウバンゲンショウセイシハンビョウ)

明らかな基礎疾患・原因薬剤の関与なく血小板減少が発症し、種々の出血症状をひき起こす病気のことをいいます。血小板に対する「自己抗体」ができ、脾臓で血小板が破壊されるために、数が減ってしまうと推定されています。

血小板減少性紫斑病(ケッショウバンゲンショウセイシハンビョウ)

明らかな基礎疾患・原因薬剤の関与なく血小板減少が発症し、種々の出血症状をひき起こす病気のことをいいます。血小板に対する「自己抗体」ができ、脾臓で血小板が破壊されるために、数が減ってしまうと推定されています。

血友病(ケツユウビョウ)

先天性出血素因のなかで最も頻度が高く、生涯にわたり皮下血腫・関節内出血・筋肉出血などの出血症状を繰り返す病気です。血友病A(第Ⅷ因子欠乏症)と、血友病B(第Ⅸ因子欠乏症)の2種類があり、それぞれ、X染色体上にある第Ⅷ因子遺伝子あるいは第因Ⅸ子…

血友病(ケツユウビョウ)

先天性出血素因のなかで最も頻度が高く、生涯にわたり皮下血腫・関節内出血・筋肉出血などの出血症状を繰り返す病気です。血友病A(第Ⅷ因子欠乏症)と、血友病B(第Ⅸ因子欠乏症)の2種類があり、それぞれ、X染色体上にある第Ⅷ因子遺伝子あるいは第因Ⅸ子…

フォンビルブランド病(vWD)(フォンビルブランドビョウ)

血友病とならぶ出血性疾患である。原因は、血小板凝集に重要な役割を果たす巨大血漿タンパク質(500−20000 kDa)であるフォンビルブランド因子(von Willebrand factor:VWF)の欠乏による。

フォンビルブランド病(フォンビルブランドビョウ)

血友病とならぶ出血性疾患である。原因は、血小板凝集に重要な役割を果たす巨大血漿タンパク質(500-20000 kDa)であるフォンビルブランド因子(von Willebrand factor;VWF)の欠乏による。

悪性リンパ腫(アクセイリンパシュ)

白血病や骨髄腫と同じ血液・リンパのがんで、リンパ節や胸腺、扁桃、脾臓などのリンパ組織に腫瘍ができたり、リンパ球ががん化します。腫瘍の組織的な違いから、大きく「ホジキン病」と「非ホジキンリンパ腫」に分けられます。リンパ節などの痛みがなく腫れ…