経静脈電極抜去術(K599-5)
経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの)とは、心臓の植込型ペースメーカ-のリードを抜去交換する際に、エキシマレーザーを使って血管壁とリードとの癒着を剥離する手術である。
硝子体手術
普通保険約款の手術について、一般に注射は手術給付金非該当ですが、例外があるようです。眼球注射の一部のものは該当と判断されています。すなわち眼球注射を硝子体手術に該当させ手術給付金を支払うものがあります。加齢黄斑変性症などの病気に対して、アバスチンとルセンチスを眼球注射するときは、手術給付金該当となります。これは両眼失明が生命保険では高度障害に該当するため、あえて手厚い保護を眼科疾患には適用しようと考えたことによるようです。
アバスチン(中外製薬)ことベバシズマブは、2007年4月に承認された世界初の血管新生阻害薬です。このアバスチンの副作用のリスクを小さくして眼に使えるよう改良を加えてできたのが
ルセンティスです。どちらも加齢黄斑変性症の有効な抗VEGF(vascular endothelial growth factor)治療薬です。
デング出血熱
デング出血熱は、デングウイルスの再感染時に発症します。たとえば4種の血清型があるデング熱の1型にかかった場合、1型に対しては終生免疫を獲得するが、 他の血清型に対する交叉防御免疫は数ヶ月で消失し、その後は他の型に感染しうるようになります。この再感染時にデング出血熱になる確率が高くなるため、血清型別も含めた診断が重要です。一部の患者において突然に、血漿漏出と出血傾向を主症状とするデング出血熱が起こります。重篤な症状は、発熱が終わり平熱に戻りかけたときに起こることが特徴的です。臨床症状としては、冷汗、四肢の冷感、点状出血、腹水・胸水、肝腫大、血小板減少などがみられます。血症漏出がさらに進行すると循環血液量不足からショック状態となります。これがデングショック症候群です。
顕微鏡下精巣内精子採取手術
顕微鏡下精巣内精子採取手術(Microdissection Testicular Sperm Extraction; MDTESE)とは、陰嚢を0.5cm~1.0cmほど切開し、精巣内の精細管と呼ばれる小さな組織を採取する方法である。全身麻酔をかけて顕微鏡下に精巣内をくまなく観察する方法を特にMDTESEという。これは少しでも多くの精子を採取するために行われる。非閉塞性無精子症では、この手術を行ってみないと精子を採取できるかどうかは分からない。ふつうは日帰り手術で行われる。この手術により男性ホルモンが非常に低値となることがあるため、片側の睾丸に対してのみ手術が行われる。
医科診療報酬点数表では、組織試験採取、切採法(精巣)(睾丸)D417-11に該当させているようである。本手術の保険適応はない。
ウエストナイル熱
ウエストナイル熱(West Nile fever)とは、ウエストナイルウイルスによる感染症です。感染症法では第4類感染症に分類されます。1937年アフリカのウガンダで初めてウイルスが 分離されました。米国全土に広がっています。日本では、2005年に米国から帰国した30歳代男性が初めて患者として診断されています。
ウエストナイルウイルスは、鳥 の体内で増殖し、ヤブ蚊などを経由して人に感染するが、感染者の発症率は20%です。 ウエストナイル熱の潜伏期間は2~6日で、発熱、頭痛、頭痛、咽頭痛、背部痛、筋肉痛、関節痛が主な症状です。皮疹やリンパ節腫脹などが起こることもあります。対象療法で治療です。