生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

婦人科

膣カンジタ症(チツカンジタショウ)

膣や外陰部に炎症を起こす膣炎または外陰膣炎の一種で、真菌類のカンジダ菌の感染によって起こります。主症状は、外陰部の強度のかゆみやただれで、悪化すると白いチーズ状のおりものが増加し膣内から膣口、小陰唇や大陰唇にまで拡がることもあります。原因…

骨盤内感染症(コツバンナイカンセンショウ)

骨盤内感染症(Pelvic inflammatory disease : PID)とは、子宮・卵管・卵巣、その周囲にある腹膜や結合組織に起こる感染症の総称です。原因菌として、以前は結核菌や淋菌が多く、近年では大腸菌類・クラミジア感染によるものが増加しています。急性の場合は…

乳腺症(ニュウセンショウ)

卵巣ホルモンの変動に長年さらされた乳腺に生じた経年変化(老化)を総称したものをいいます。病理組織学的には、乳腺間質の線維化、部分的な乳腺の増殖という相反する2つの現象が観察されます。嚢胞が同時に存在することも多く、嚢胞も乳腺症の一種です。

乳腺炎(ニュウセンエン)

乳腺内に乳汁がたまり炎症を起こす事を乳腺炎といい、出産後2週間以内に起こる事が多く、授乳期の細菌感染によって起こる乳腺やその周辺の炎症のことをいいます。授乳中の乳汁のうっ滞によるもので、化膿例では切開手術が行われることがあります。

子宮筋腫(シキュウキンシュ)

生殖可能年齢の女性のうち約20%の割合で発生する疾患で、悪性化するのは0.5%以下と極めて稀です。30代~40代に好発するといわれてます。子宮筋層を形成する平滑筋が腫瘍化します。半数以上が無症候性ですが、月経過多、月経困難症、不正出血、不妊、鉄欠…

萎縮性腟炎(イシュクセイチツエン)

更年期を過ぎるころになると、女性ホルモン(エストロゲン)の減少のため、腟の粘膜がやや薄くなり萎縮してくるため、充血を起こして出血したり、傷がつきやすくなった状態をいいます。症状としては、黄色っぽいおりものがつづき、時には少量の出血を伴いま…

子宮外妊娠(シキュウガイニンシン)

受精卵が正常な着床部位以外に着床発育した状態で、時には激烈な下腹痛および出血性ショック症状を呈する疾患です。受精卵の着床部位により、卵管妊娠・卵巣妊娠・腹腔妊娠・頸管妊娠などに分類されており、もっとも頻度が高いのが卵管妊娠です。下腹部痛・…

子宮内膜ポリープ(シキュウナイマクポリープ)

良性の腫瘍であり、子宮内膜癌に悪化することはまずありませんが、摘出しても再発することがあります。これは子宮内膜ポリープの原因といわれるエストロゲンの感受性が改善されていなかったり、完全に切除しきれていない場合におこります。子宮内膜ポリープ…

子宮頚管ポリープ(シキュウケイカンポリープ)

良性の腫瘍で、粘膜の上皮細胞が増殖して形成されます。ポリープは茎があり赤みを帯びて柔らかく、膣の入り口に向かって垂れ下がるような形になっています。細菌が感染して炎症を起こすことが原因と考えられており、痛みはありませんが簡単に出血したりおり…

子宮内膜増殖症(シキュウナイマクゾウショクショウ)

卵胞を形成する卵胞膜から分泌されるエストロゲンに対して、子宮内膜細胞の感度が強すぎた為に、増殖が過度となり子宮内膜も異常に厚みを増した病態をいいます。子宮内膜増殖症は、単純性子宮内膜増殖症・混合性子宮内膜増殖症・異型子宮内膜増殖症の3つに…

不妊症(フニンショウ)

健常に性行為があって2年間妊娠しない場合を不妊症と定義しています。排卵因子(排卵障害)、頸管因子(精子が子宮内に入る過程での障害)、子宮因子(排卵障害・着床障害)、卵管因子(受精卵の卵管から子宮への移動の過程での障害)、男性因子(精子が子宮…

月経不順(ゲッケイフジュン)

月経周期の乱れ(頻発月経、稀発月経、無月経)、月経過多、経血の減少、月経前の情緒不安定・不眠・頭痛・めまいなどの症状が出現する月経前緊張症や月経前ないし期間中に、下腹部痛や腰痛などがみられる月経困難症があります。脳の視床下部に障害が起きる…

更年期障害(コウネンキショウガイ)

更年期とは、生殖期(性成熟期)と非生殖期(老年期)の間の移行期をいい、卵巣機能が衰退しはじめ消失する時期にエストロゲンの分泌が急激に減少することによって起こります。様々な身体的症状および精神神経症状が現れるのが更年期障害の特徴であり、のぼ…

多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary symdrome;PCOS)(タノウホウセイランソウショウコウグン)

卵巣をおおう皮膜が厚く硬い為に成長した卵子が排卵できなくり、出口を失った状態です。次々に成長し続ける卵子が卵巣にたまって、卵巣が大きく腫れてきます。卵胞が真珠のネックレスのように連なって見えることから『ネックレスサイン』と言われています。…

月経前症候群(ゲッケイマエショウコウグン)

月経前症候群(premenstrual syndrome;PMS)とは、排卵から月経前のプロゲステロンが活発になる黄体期に出現し、卵胞期には消失する身体的・精神的不快な症状の総称であり、排卵のある女性には誰にでも起こり得ます。不眠、抑うつ、無気力、腹部腫脹、体重増…

子宮腺筋症(シキュウセンキンショウ)

子宮内膜症の一種で、本来は子宮の内側にしかないはずの子宮内膜組織が子宮の筋層内にもぐりこみ増殖した状態をいいます。強い月経痛や月経過多、子宮肥大がみられ、貧血や不妊症の原因となります。ASSUMEへ知識労働者日記へ

子宮腺筋症(シキュウセンキンショウ)

子宮内膜症の一種で、本来は子宮の内側にしかないはずの子宮内膜組織が子宮の筋層内にもぐりこみ増殖した状態をいいます。強い月経痛や月経過多、子宮肥大がみられ、貧血や不妊症の原因となります。

月経随伴性気胸(ゲッケイズイハンセイキキョウ)

横隔膜や胸膜に入り込んだ子宮内膜様の細胞が月経時に剥脱し、月経開始前後に気胸を起こす病気です。原因は、卵管の子宮内膜症が月経周期に一致して脱落する際に腹腔内に入った空気が、同じく横隔膜に迷入した子宮内膜症の組織が脱落してできた孔から胸腔内…

月経随伴性気胸(ゲッケイズイハンセイキキョウ)

横隔膜や胸膜に入り込んだ子宮内膜様の細胞が月経時に剥脱し、月経開始前後に気胸を起こす病気です。原因は、卵管の子宮内膜症が月経周期に一致して脱落する際に腹腔内に入った空気が、同じく横隔膜に迷入した子宮内膜症の組織が脱落してできた孔から胸腔内…

胸腔内異所性子宮内膜症(キョウクウナイイショセイシキュウナイマクショウ)

子宮内膜が異所性(胸腔内)に増殖した状態で、本来の子宮内膜(月経)の周期に合わせて、出血を繰り返します。発症のピークは30〜40歳であり、骨盤内子宮内膜症の発症のピークより数年遅れるとされています。発症の形態は、月経随伴性気胸が最も多く(73%)、…

胸腔内異所性子宮内膜症(キョウクウナイイショセイシキュウナイマクショウ)

子宮内膜が異所性(胸腔内)に増殖した状態で、本来の子宮内膜(月経)の周期に合わせて、出血を繰り返します。発症のピークは30~40歳であり、骨盤内子宮内膜症の発症のピークより数年遅れるとされています。発症の形態は、月経随伴性気胸が最も多く(73%)、…

月経異常(ゲッケイイジョウ)

月経周期の乱れ、月経過多、経血の減少、月経前の情緒不安定・不眠・頭痛・めまいなどの症状が出現します。月経前緊張症、月経困難症などがあり、脳の視床下部の障害が原因となる事もあります。 → 詳細は月経不順を参照して下さい。

月経異常(ゲッケイイジョウ)

月経周期の乱れ、月経過多、経血の減少、月経前の情緒不安定・不眠・頭痛・めまいなどの症状が出現します。月経前緊張症、月経困難症などがあり、脳の視床下部の障害が原因となる事もあります。

乳がん(ニュウガン)

乳腺を構成している乳管や小葉の内腔を裏打ちしている上皮細胞から発生します。がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっているものを非浸潤がん・乳管内がん、乳管や小葉を包む基底膜を破って外に出ているものを浸潤がんといい、この他、非浸潤がんが乳管が開口…

骨盤腹膜炎(コツバンフクマクエン)

骨盤内の膀胱・直腸・子宮・卵管の表面を覆う骨盤腹膜に起きる炎症です。原因の多くは、子宮頸管炎から子宮内膜炎、子宮付属器炎、そして骨盤腹膜炎へと感染が上行性に進むことにより発症します。その他、クラミジア感染、子宮内避妊器具の長期間装着、開腹…

骨盤腹膜炎(コツバンフクマクエン)

骨盤内の膀胱・直腸・子宮・卵管の表面を覆う骨盤腹膜に起きる炎症です。原因の多くは、子宮頸管炎から子宮内膜炎、子宮付属器炎、そして骨盤腹膜炎へと感染が上行性に進むことにより発症します。その他、クラミジア感染、子宮内避妊器具の長期間装着、開腹…

膣癌(チツガン)

女性性器がんの約1%を占めるまれな疾患です。扁平上皮がんと腺がんという2種類の組織型があり、大部分は扁平上皮がんです。その他の分類として膣から発生した原発性がんと、他の臓器(子宮・外陰・膀胱・直腸など)から転移してきた転移性がんがあります…

チョコレートのう腫(チョコレートノウシュ)

卵巣にできた子宮内膜症が毎月の生理のたびに出血し、卵巣内に血が貯まった状態をいいます。症状は年々ひどくなる月経痛、月経時以外にもおこる下腹部痛・腰痛、直腸と癒着した場合は排便痛、不妊症などがあります。

乳腺線維腺腫(ニュウセンセンイセンシュ)

若年女性に最も多い良性乳腺腫瘤で、乳腺の分泌腺が増殖する管内型と、乳腺周囲の間質が増殖する管周囲型、両者が混在しているものがあります。思春期以降に発症することが多いので、卵巣ホルモンが何らかの発症原因になっていると考えられます。

乳腺線維腺腫(ニュウセンセンイセンシュ)

若年女性に最も多い良性乳腺腫瘤で、乳腺の分泌腺が増殖する管内型と、乳腺周囲の間質が増殖する管周囲型、両者が混在しているものがあります。思春期以降に発症することが多いので、卵巣ホルモンが何らかの発症原因になっていると考えられます。