生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

骨盤腹膜炎(コツバンフクマクエン)

骨盤内の膀胱・直腸・子宮・卵管の表面を覆う骨盤腹膜に起きる炎症です。原因の多くは、子宮頸管炎から子宮内膜炎、子宮付属器炎、そして骨盤腹膜炎へと感染が上行性に進むことにより発症します。その他、クラミジア感染、子宮内避妊器具の長期間装着、開腹手術後の感染なども原因となります。急性期には下腹部全体に及ぶ持続性の痛みと、悪寒・震えを伴う発熱・悪心・嘔吐が起こり、慢性期に移行すると骨盤内の臓器が癒着を起こし、下腹部痛・腹部膨満感・下痢・便秘などがみられます。