生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

手術

経静脈電極抜去術(K599-5)

経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの)とは、心臓の植込型ペースメーカ-のリードを抜去交換する際に、エキシマレーザーを使って血管壁とリードとの癒着を剥離する手術である。

OTSC

OTSC(over the scope clip)システムとは、内視鏡下で粘膜をフード内に引き込んでクリッピングする方法です。管腔全層に幅の広いクリップをかけることができ、消化管の穿孔や潰瘍の止血に適用されます。この機械は、NOTES (Natural Orifice Translumenal Endo…

顎骨腐骨除去術(K050)

虫歯による歯根端の炎症、抜歯後や埋伏歯の感染、外傷などによる顎骨の炎症は、急性期には抗生物質を投与した治療が行なわれますが、抗生物質が効かない場合や完治しないまま放置した場合には再発を繰り返し、骨髄周囲の海面骨が硬化します。顎骨腐骨除去術…

胸筋合併(定型)乳房切断術(ハルステッド手術)

乳房の悪性腫瘍を切除する目的で患側の乳房・大胸筋・小胸筋・腋下リンパ節を切除する方法です。従来、乳癌根治術の標準術式ではありましたが、切除面積が大きく術後の傷跡も目立ち、リンパ液の流れが悪くなることによる患側上肢のむくみなどの後遺症もあり…

定位放射線治療

定位放射線照射とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させる照射方法です。通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力減少させることが可能です。1回照射の定位手術的照射するガンマナイフと、数回に分割して照射する定位放射線治療に大…

ORIF

ORIF(open reduction and internal fixation)とは、日本語で観血的整復固定術の意味です。観血的整復固定術とは、皮膚を切開し、骨をワイヤー、プレート、スクリューなどの内固定具で骨を直接固定する方法です。骨折が重度の場合や、安定性が悪く整復困難で…

胸筋合併(定型)乳房切断術(ハルステッド手術)

乳房の悪性腫瘍を切除する目的で患側の乳房・大胸筋・小胸筋・腋下リンパ節を切除する方法です。従来、乳癌根治術の標準術式でした。切除面積が大きく術後の傷跡も目立ち、リンパ液の流れが悪くなることによる患側上肢のむくみなどの後遺症もありました。そ…

乳房温存術

非浸潤癌やきわめて浸潤が少なく腋窩リンパ節転移がない場合、腫瘍の大きさが3センチ以下の場合に適用される手術です。腫瘍を含む乳腺組織を切除し乳房は温存します。切除の方法によって①Bq+Ax ②Bp+AX ③Tm+Axに分類されます。①Bq+Ax(乳房扇状部分切除術)は…

顎骨腐骨除去術(K050)

虫歯による歯根端の炎症、抜歯後や埋伏歯の感染、外傷などによる顎骨の炎症は、急性期には抗生物質を投与した治療が行なわれますが、抗生物質が効かない場合や完治しないまま放置した場合には再発を繰り返し、骨髄周囲の海面骨が硬化します。顎骨腐骨除去術…

骨移植術(K059)

骨移植とは骨を他の部位に移植し、そこで骨の生着を図ることで、移す骨を移植骨、受け入れる部分を移植母骨といいます。骨腫瘍や骨髄炎による病巣掻爬の後や偽関節、開放骨折による骨欠損、脊椎固定術後の骨欠損の後、欠損部の補填、骨癒合の促進などを目的…

腋臭症手術(皮弁法25平方センチメートル以上)(K008)

「腋臭症」は一般的に「わきが」とよばれている疾患です。皮膚のアクポリン腺から分泌される汗には特殊な臭気があり、悪臭が著しく社会生活に支障がでる場合には手術が適応されます。局所麻酔下に皮膚を4〜5センチほど切開し、指で皮膚を裏返し目でアクポリ…

腋臭症手術(皮弁法25平方センチメートル以上)(K008)

「腋臭症」は一般的に「わきが」とよばれている疾患です。皮膚のアクポリン腺から分泌される汗には特殊な臭気があり、悪臭が著しく社会生活に支障がでる場合には手術が適応されます。局所麻酔下に皮膚を4~5センチほど切開し、指で皮膚を裏返し目でアクポリ…

植皮術(25平方センチメートル以上)(K013)

植皮術とは熱傷や外傷、腫瘍を切除した後に、皮膚の欠損している部位に自分の皮膚を移植する術式です。皮膚は免疫機能の高い部位であり、自分の皮膚でなければ1週間から2週間で壊死し脱落します。手術方法は大きく分けて全層植皮(毛根や皮脂腺を含んだ厚め…

植皮術(25平方センチメートル以上)(K013)

植皮術とは熱傷や外傷、腫瘍を切除した後に、皮膚の欠損している部位に自分の皮膚を移植する術式です。皮膚は免疫機能の高い部位であり、自分の皮膚でなければ1週間から2週間で壊死し脱落します。手術方法は大きく分けて全層植皮(毛根や皮脂腺を含んだ厚め…

硝子体吸引術(K278)

眼球の硝子体が出血・混濁または増殖性組織により網膜まで光が届きにくくなった時に硝子体を透明にすることを目的に行われる手術です。硝子体吸引器具を眼球に差込み、濁りや出血を吸収した後に特殊な液体やガスを注入します。適応 増殖性網膜症・硝子体出血…

硝子体吸引術(K278)

眼球の硝子体が出血・混濁または増殖性組織により網膜まで光が届きにくくなった時に硝子体を透明にすることを目的に行われる手術です。硝子体吸引器具を眼球に差込み、濁りや出血を吸収した後に特殊な液体やガスを注入します。この手術の適応疾患は、増殖性…

弁置換術(K555)

働きの悪くなった心臓の弁を切除し人口弁を挿入する手術です。人口弁には大きくわけて機械弁と生体弁がありそれぞれ長所短所があります。機械弁は耐久性に優れ一生涯の使用も可能です。一方で弁に血栓ができやすく血液を固まりにくくする薬を服用し続けなけ…

弁置換術(K555)

働きの悪くなった心臓の弁を切除し人口弁を挿入する手術です。人口弁には大きくわけて機械弁と生体弁がありそれぞれ長所短所があります。機械弁は耐久性に優れ一生涯の使用も可能です。一方で弁に血栓ができやすく血液を固まりにくくする薬を服用し続けなけ…

下甲介粘膜焼灼術(K331-2)

アレルギー性鼻炎や花粉症に対する手術療法です。粘膜を焼灼することにより粘膜反応を減らし、鼻閉やくしゃみを減少させます。一回の焼灼で1〜2年効果が継続します。昔ははさみなどで粘膜を切り取っていましたが、電子凝固、高周波電流などに変わり、最近で…

下甲介粘膜焼灼術(K331-2)

アレルギー性鼻炎や花粉症に対する手術療法です。下鼻甲介の粘膜を焼灼することにより粘膜反応を減らし、鼻閉やくしゃみを減少させます。一回の焼灼で1~2年効果が継続します。昔ははさみなどで粘膜を切り取っていましたが、電子凝固、高周波電流などに変わ…

食道狭窄拡張術(K522)

食道炎や食道癌に起因する食道狭窄に対する手術療法です。内視鏡下に病変を確認し、バルーンで拡張していきます。この他にシリコンまたはプラスチック製のブジーを用いる方法もありますが現在ではあまり使われていません。また、食道の再狭窄を防ぐためは金…

食道狭窄拡張術(K522)

食道炎や食道癌に起因する食道狭窄に対する手術療法です。内視鏡下に病変を確認し、バルーンで拡張していきます。この他にシリコンまたはプラスチック製のブジーを用いる方法もありますが現在ではあまり使われていません。また、食道の再狭窄を防ぐためは金…

鼓室形成手術(K319)

中耳根本手術では病巣除去のため聴力を犠牲にしますが、鼓室形成術では病巣を除去するとともに耳小骨を再建し聴力を保存します。再建には摘出したきぬた骨や耳介軟骨等を用います。再生の方法によりⅠ型からⅤ型に分類されます。適応疾患 慢性中耳炎 真珠腫性…

鼓室形成手術(K319)

中耳根本手術では病巣除去のため聴力を犠牲にしますが、鼓室形成術では病巣を除去するとともに耳小骨を再建し聴力を保存します。再建には摘出したきぬた骨や耳介軟骨等を用います。再生の方法によりⅠ型からⅤ型に分類されます。 適応疾患 慢性中耳炎 真珠腫性…

帝王切開(テイオウセッカイ)

子宮切開によって胎児を取り出す手術方法です。常位胎盤早期剥離、前置胎盤、児頭骨盤不均衡、子宮筋腫核出などの婦人科手術既往がある場合、骨盤位・横位・顔位・頤位などの胎位異常がある場合などや、分娩中の子宮破裂の頻度が高くなるために既往帝王切開…

帝王切開(テイオウセッカイ)

子宮切開によって胎児を取り出す手術方法です。常位胎盤早期剥離、前置胎盤、児頭骨盤不均衡、子宮筋腫核出などの婦人科手術既往がある場合、骨盤位・横位・顔位・頤位などの胎位異常がある場合などや、分娩中の子宮破裂の頻度が高くなるために既往帝王切開…

PTCA(経皮的冠動脈形成術)

アテロームなどで狭窄した心臓を栄養する冠動脈を拡張し、血流の増加をはかる手術です。下肢つけ根の大腿動脈や腕の橈骨動脈、上腕動脈からカテーテルを通し治療を行います。PTCAの方法としてはバルーンと呼ばれる風船で冠動脈を広げる方法、ステントを留置…

PTCA(経皮的冠動脈形成術)

アテロームなどで狭窄した心臓を栄養する冠動脈を拡張し、血流の増加をはかる手術です。下肢つけ根の大腿動脈や腕の橈骨動脈、上腕動脈からカテーテルを通し治療を行います。PTCAの方法としてはバルーンと呼ばれる風船で冠動脈を広げる方法、ステントを留置…

中耳根本手術(K317)

中耳の炎症を止めるため、中耳粘膜の完全な除去を目的とした手術です。耳小骨はあぶみ骨を残し除去して病巣と粘膜を取り除きます。聴力を犠牲にするため広範な骨破壊をもつ真珠腫性中耳炎などに適応される他は単独ではほとんど行われなくなりました。最近で…

中耳根本手術(K317)

中耳の炎症を止めるため、中耳粘膜の完全な除去を目的とした手術です。耳小骨はあぶみ骨を残し除去して病巣と粘膜を取り除きます。聴力を犠牲にするため広範な骨破壊をもつ真珠腫性中耳炎などに適応される他は単独ではほとんど行われなくなりました。最近で…