生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

産科

HELLP症候群(ヘルプショウコウグン)

妊娠中毒症の一部で、特に肝臓が侵され溶血・肝酵素の上昇・血小板減少の症状が出現します。肝内あるいは肝被膜下出血のおそれがあり、重症な妊娠中毒症のため母児ともに危険となります。症状は突然の上腹部痛や心窩部痛、疲労感・倦怠感・嘔吐・食欲低下な…

妊娠悪阻(ニンシンオソ)

妊娠という特殊な状況が体のなかに生じたために体が起こす反応であり、妊娠性のホルモンが関係していると考えられます。体のだるさ、吐き気、嘔吐の消化器症状が主に現れ、その他に頭痛・下痢などを伴うこともあり、体が妊娠の状態に慣れてくると治まります。

稽留流産(ケイリュウリュウザン)

子宮内で胎児が死亡してしまい、妊婦に出血や下腹部痛を全く伴わない流産の事をいいます。自覚症状がない為、超音波検査で見なければ発見されない場合もあります。何度も繰り返し起こる場合は、不育症の場合も考えられます。

胞状奇胎(ホウジョウキタイ)

異常妊娠のひとつで受精卵が着床後、絨毛上皮のみが子宮内で異常増殖を続け子宮内腔を占領し、ぶどうの房状の外観を呈するものをいいます。胞状奇胎が起 こる原因は、一つの卵子に二つの精子が侵入すること、受精時に卵由来の核が不活化し、精子由来の核のみ…

切迫早産(セッパクソウザン)

切迫早産とは「妊娠22週以降37週未満に下腹痛(10分に1回以上の陣痛)、性器出血、破水などの症状に加えて、外測陣痛計で規則的な子宮収縮があり、内診では、子宮口開大・子宮頸管の展退などが認められ、早産の危険性が高いと考えられる状態」と定義されてい…

前置胎盤(ゼンチタイバン)

胎盤の一部または大部分が子宮下部(子宮峡)に付着し、内子宮口に及ぶものをいいます。子宮口を覆う程度により、全前置胎盤、一部前置胎盤、辺縁前置胎盤に分けられてます。突然に無痛性の性器出血を起こし、貧血を起こすこともあります。前置胎盤では胎位…

帝王切開(テイオウセッカイ)

子宮切開によって胎児を取り出す手術方法です。常位胎盤早期剥離、前置胎盤、児頭骨盤不均衡、子宮筋腫核出などの婦人科手術既往がある場合、骨盤位・横位・顔位・頤位などの胎位異常がある場合などや、分娩中の子宮破裂の頻度が高くなるために既往帝王切開…

帝王切開(テイオウセッカイ)

子宮切開によって胎児を取り出す手術方法です。常位胎盤早期剥離、前置胎盤、児頭骨盤不均衡、子宮筋腫核出などの婦人科手術既往がある場合、骨盤位・横位・顔位・頤位などの胎位異常がある場合などや、分娩中の子宮破裂の頻度が高くなるために既往帝王切開…

急性妊娠性脂肪肝(キュウセイニンシンセイシボウカン)

妊娠後期(平均37週ころ)に発生し、妊娠が終結しないと肝不全となる病態です。妊娠後半期に、嘔吐・頭痛・心窩部痛・全身倦怠感・黄疸・上腹部痛などの症状が出現します。悪化すると低血糖・播種性血管内凝固症候群・消化管出血なども出現し、肝不全へ移行…

急性妊娠性脂肪肝(キュウセイニンシンセイシボウカン)

急性妊娠性脂肪肝とは、妊娠後期(平均37週ころ)に発生し、妊娠が終結しないと肝不全となる病態です。妊娠後半期に、嘔吐・頭痛・心窩部痛・全身倦怠感・黄疸・上腹部痛などの症状が出現します。悪化すると低血糖・播種性血管内凝固症候群・消化管出血など…

死産(シザン)

日本産科婦人科学会の定義では「妊娠22週以降の妊娠中絶による死亡胎児の出産」とされています。胎児が子宮外での生活能力を獲得する時期に達してから、死んだ胎児が娩出される場合を示すため、21週以前の妊娠中絶は「流産」として区別されます。また、…

死産(シザン)

日本産科婦人科学会の定義では「妊娠22週以降の妊娠中絶による死亡胎児の出産」とされています。胎児が子宮外での生活能力を獲得する時期に達してから、死んだ胎児が娩出される場合を示すため、21週以前の妊娠中絶は「流産」として区別されます。また、…

悪阻(オソ)

妊娠中に体が起こす反応であり、妊娠性のホルモンが関係していると考えられます。体のだるさ、吐き気、嘔吐の消化器症状が主に現れ、体が妊娠の状態に慣れてくると治まります。→ 詳細は妊娠悪阻を参照して下さい。

悪阻(オソ)

妊娠中に体が起こす反応であり、妊娠性のホルモンが関係していると考えられます。体のだるさ、吐き気、嘔吐の消化器症状が主に現れ、体が妊娠の状態に慣れてくると治まります。妊娠悪阻ともいいます。

妊娠中毒症(ニンシンチュウドクショウ)

妊娠中から分娩後に高血圧や尿蛋白がおこり、これらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないものをいいます。 → 詳細は妊娠高血圧症候群を参照して下さい。

妊娠中毒症(ニンシンチュウドクショウ)

妊娠中毒症とは、妊娠中から分娩後に高血圧や尿蛋白がおこり、これらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないものをいいます。近年、病名が変わり妊娠高血圧症候群とよばれます。

絨毛癌(ジュウモウガン)

子宮壁に接着する絨毛の上皮が異常増殖してできる悪性新生物です。胞状奇胎の娩出後や流産後に発生しやすく、若年女性に多く見られます。非常に早い時期に全身の器官に転移を起こしやすいのが特徴です。初期症状の多くは強度の性器出血・褐色の帯下などが発…

早産(ソウザン)

在胎週数が22週〜36週で出産することをいいい、基本的には児は適切な保育で生存可能です。早産で生まれた児のことを早産児または低出生体重児と呼びます。前置胎盤、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離などによって母児救命のために行う人工早産と切迫…

早産(ソウザン)

在胎週数が22週~36週で出産することをいいい、基本的には児は適切な保育で生存可能です。早産で生まれた児のことを早産児または低出生体重児と呼びます。前置胎盤、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離などによって母児救命のために行う人工早産と切迫…

人工妊娠中絶(ジンコウニンシンチュウゼツ)

手術または薬品など人工的な手段を用いて意図的に妊娠を中絶させ、胎児を殺すことを指す、妊娠中絶の一分類をいいます。

人工妊娠中絶(ジンコウニンシンチュウゼツ)

手術または薬品など人工的な手段を用いて意図的に妊娠を中絶させ、胎児を殺すことを指す、妊娠中絶の一分類をいいます。

狭骨盤(キョウコツバン)

分娩時に胎児が通過する骨産道が狭く、通常の大きさの胎児が通過できないものをいいます。分娩の3要素である産道、胎児、陣痛は互いに関連があり、骨産道が狭いと児頭の回旋がうまく行われなかったり、陣痛も強くなりすぎたり微弱になったりします。骨盤腔…

狭骨盤(キョウコツバン)

分娩時に胎児が通過する骨産道が狭く、通常の大きさの胎児が通過できないものをいいます。分娩の3要素である産道、胎児、陣痛は互いに関連があり、骨産道が狭いと児頭の回旋がうまく行われなかったり、陣痛も強くなりすぎたり微弱になったりします。骨盤腔…

HELLP症候群(ヘルプショウコウグン)

妊娠中毒症の一部で、特に肝臓が侵され溶血・肝酵素の上昇・血小板減少の症状が出現します。肝内あるいは肝被膜下出血のおそれがあり、重症な妊娠中毒症のため母児ともに危険となります。症状は突然の上腹部痛や心窩部痛、疲労感・倦怠感・嘔吐・食欲低下な…

妊娠悪阻(ニンシンオソ)

妊娠という特殊な状況が体のなかに生じたために体が起こす反応であり、妊娠性のホルモンが関係していると考えられます。体のだるさ、吐き気、嘔吐の消化器症状が主に現れ、その他に頭痛・下痢などを伴うこともあり、体が妊娠の状態に慣れてくると治まります。<AK></ak>

胎盤機能不全症候群(タイバンキノウフゼンショウコウグン)

胎盤機能が低下したために胎児が低酸素・低栄養状態となり、いろいろな症状を起こすものです。過期妊娠や妊娠高血圧症候群・糖尿病・腎炎などの合併症をもっている場合、また母体が高齢である場合にも胎盤の機能不全が起こることがあります。

胎盤機能不全症候群(タイバンキノウフゼンショウコウグン)

胎盤機能が低下したために胎児が低酸素・低栄養状態となり、いろいろな症状を起こすものです。過期妊娠や妊娠高血圧症候群・糖尿病・腎炎などの合併症をもっている場合、また母体が高齢である場合にも胎盤の機能不全が起こることがあります。

低出生体重児(テイシュッセイタイジュウジ)

出生体重が2500g未満の赤ちゃんのことをいい、1500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児、1000g未満の赤ちゃんを超低出生体重児、妊娠37週未満で生まれた赤ちゃんを早産児と呼びます。体のさまざまな機能が未熟なため、新生児仮死、呼吸窮迫症候群、低血糖…