生命保険のための医学知識

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胞状奇胎(ホウジョウキタイ)

異常妊娠のひとつで受精卵が着床後、絨毛上皮のみが子宮内で異常増殖を続け子宮内腔を占領し、ぶどうの房状の外観を呈するものをいいます。胞状奇胎が起 こる原因は、一つの卵子に二つの精子が侵入すること、受精時に卵由来の核が不活化し、精子由来の核のみが分裂増殖していくことであると考えられています。 胞状奇胎排出後、約9%に続発性腫瘍(侵入奇胎および絨毛癌)の発生をみます。