生命保険のための医学知識

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ブドウ球菌感染症(ブドウキュウキンカンセンショウ)

ブドウ球菌はグラム陽性球菌で、毒力の強い黄色ブドウ球菌と毒力の弱いコアグラーゼ陰性ブドウ球菌があります。黄色ブドウ球菌は、ヒトの体表では鼻前庭、会陰部、鼠径部、腋の下、臍部に常在し、その侵入により化膿性皮膚疾患(膿痂疹、蜂窩炎等)、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、腸炎、さらには敗血症へ進展すると転移性膿瘍や感染性心内膜炎を引き起こします。また、黄ブ菌は種々の毒素を産生して、ブドウ球菌性胃腸炎ブドウ球菌性熱傷様症候群などを発症させます。