生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

全身性エリテマトーデス(ゼンシンセイエリテマトーデス)

全身性エリテマトーデス(systemic lupus eryhtematosus;SLE)とは、発熱、全身倦怠感などの炎症を思わせる症状と、関節、皮膚、内臓などのさまざまな症状が一度に、あるいは次々に起こってくる自己免疫疾患のひとつで、膠原病の代表的疾患です。顔面紅班・円板状紅班・日光過敏症・口腔内潰瘍・発熱・全身倦怠感・関節炎・心膜炎・腎障害・神経障害など非常に多彩な症状を引き起こします。20~40歳の女性に多く、男女比率は1:10です。原因は不明ですが、免疫の異常が病気の成り立ちに重要な役割を果たしていると考えられています。1997年米国リウマチ学会が作成したSLE診断基準に従って診断されます。