生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

肘部管症候群(チュウブカンショウコウグン)

手指の筋肉を支配している尺骨神経が、肘の内側の肘部管で圧迫や引き延ばしを受けて発生する神経麻痺です。肘内側の上腕骨内上顆の後ろに、骨と靭帯で形成された肘部管があり、ここを尺骨神経が通っています。圧迫原因は、肘部管を構成する骨が隆起した骨棘・靭帯の肥厚・肘部管内外にできたガングリオン嚢腫などがあり、神経引き延ばし原因は、小児期の骨折によって生じた外反肘などがあります。