生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

口内炎(コウナイエン)

 口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称をいいます。カタル性口内炎、アフタ性口内炎、潰瘍性口内炎にわけられ、一番多く発生するのがアフタ性口内炎です。偏食による鉄分やビタミンの不足、ストレスや睡眠不足、唾液の不足、口腔内の不衛生、口腔粘膜への物理的刺激などが原因としてあげられます。
 アフタ性口内炎は、赤く縁取られた円形の白い潰瘍のアフタが、唇やほおの内側の軟らかでゆるみがある組織や舌、口底、軟口蓋、咽喉に発生します。小さなアフタ(直径が約1センチメートル未満)が2〜3個群がって発生し強い痛みを起こしますが、10日以内に自然に消滅して傷あとは残りません。
 カタル性口内炎は、口腔内の粘膜が炎症・白濁・ひびが入っているような症状を起こす口内炎です。 紅斑性口内炎とも呼ばれています。
 潰瘍性口内炎は、口腔粘膜に潰瘍が生じる口内炎です。
病変部には灰白色でかさぶたのできることが多く、これをはがすと出血します。
 その他に、カンジダ口内炎ヘルペス口内炎、ベーチェット症候群、扁平苔癬、天疱瘡、薬剤性口内炎などがあります。
 治療には、外用薬や内服薬を用います。口内炎の原因によって、抗菌剤、抗ウイルス剤、抗消炎剤などを使い分けします。
 口内炎の現症では、基礎疾患があるかもしれないので、引受査定は注意が必要です。