生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

翼状片(ヨクジョウヘン)

 眼の強膜(白目)表面を覆っている結膜組織が過剰に増殖し、角膜(黒目)に覆いかぶさってくる病気です。原因は不明ですが、南方や海辺など紫外線の強い地域に住む人や漁師などに多く見られることから、紫外線刺激が誘因と考えられています。50歳代以上の中高年者に多くみられ、進行すれば乱視や視力低下を引き起こします。手術で切除可能ですが特に若年層に再発が多くみられます。そのため再発予防として、翼状片の切除後に有茎・遊離結膜弁移植、0.04%マイトマイシンCの塗布、羊膜移植などが試みられます。手術の時期は、翼状片の角膜への進入程度と視機能低下の程度などを総合的に判断して決定されます。