生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

感染性心内膜炎(カンセンセイシンナイマクエン)

心臓の弁膜を中心とした内膜に病原体が定着し、そこで増殖して疣贅(いぼ)を形成して周辺の組織を破壊していく疾患です。心臓基礎疾患によって心内膜が傷つけられ、そこに病原体が付着・繁殖することが原因と考えられています。発熱、全身倦怠感、易疲労感、体重減少といった非特異的な症状がみられ、関節痛・筋肉痛なども起こります。また、疣贅が内膜からはがれて血流に乗ると、脳塞栓症などの動脈塞栓症を起こすことがあり、弁の破壊が著しい場合は、心不全症状に至ることもあります。