生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

単純X線検査

単純X線検査とは、主に胸部や骨、軟部組織を調べるときに使う検査で、人体にX線を照射して写真を撮ります。人体は組織によってX線の透過率が異るため、人体を透過したX線の量を白黒の写真として表します。乳がんマンモグラフィ検査もこの単純X線検査の一つです。胸部では肺や心臓の疾患の診断を目的として行われ、肺の状態や心臓の大きさ、血管や気管支の太さなどを診断します。腹部では、腸管内ガス・食物残滓の状態や、尿路結石・腹水などの疾患のほか、腰椎や骨盤の変形なども診断可能です。その他に骨格系では骨折、脱臼、変形などの診断に利用され、骨折部位や病変の形状を知るために、多方向から撮影を行います。