生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

肝腫瘍(カンシュヨウ)

 肝臓に発生する腫瘍で、原発性と転移性があります。原発性のものは肝芽腫や肝細胞がんのように悪性のものと、血管腫、過誤腫、嚢腫などの比較的良性のものがあります。肝芽腫は、1歳をピークに乳幼児に発症する病気で、胎生早期の未熟な肝細胞から発生します。原因には、がん細胞の成長を抑制するがん抑制遺伝子の異常や、そこに結合する蛋白質の異常などとの関連が示唆されています。