生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

手足口病(テアシクチビョウ)

手足口病 (hand, foot and mouth disease; HFMD)とは、小児期によくみられる急性熱性発疹症のひとつで、口腔内、手のひら、足底に多発する小水疱が現れる病気です。原因は主に腸管ウイルスであるエンテロウイルスあるいはコクサッキーウイルスの感染によって発症します。小水疱の周囲には紅斑を伴うことがあり、かぜ様症状や下痢などの消化器症状が、先行または随伴することもあります。例年、患者の90%が乳幼児ですが、成人にも見られます。感染経路は、患者の鼻咽喉からの分泌物に対する接触感染ですが、飛沫感染することもあります。発病までの潜伏期間は3日から5日です。3分の1に発熱が見られるが、大半が38℃以下と軽い。10日前後で自然治癒するが、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系合併症、心筋炎、AFPなどを生ずることがあります。