生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

筋ジストロフィー症(キンジストロフィーショウ)

 骨格筋の変性・壊死を主病変とし、臨床的には進行性の筋力低下をみる遺伝性の疾患と定義されています。デュシェンヌ型は進行性筋ジストロフィーの大部分を占め、根本的な治療法が確立していない難病で、伴性劣性遺伝で基本的に男性のみに発病します。初期には腰帯筋~大殿筋~肩甲帯筋へと筋力低下の範囲を広げ、対称的に発症します。各筋の筋力低下によって易転倒、登攀性起立、腰椎の前弯強、動揺性歩行(あひる歩行)等をきたし、心筋疾患を合併することが多く、心不全の原因となります。