生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

はしか(ハシカ)

麻疹ウイルスの感染により起こる病気です。潜伏期は10日~12日で、感染力は発疹出現後5日目くらいまで続きます。軽度~中程度の発熱とともに咳、鼻汁、めやにがみられ、3~5日間続きます。その後、コプリック斑と呼ばれる口腔内に細かな白色の発疹がみられます。2度目の発熱はさらに高く40℃を超えることもあります。はじめ首や耳の後ろに小さな紅斑ができ、次第に顔から体、手足へと広がりますが、全身に広がった頃には熱は下がることが多いようです。成人の場合、腹痛・黄疸・肝機能障害といった腹部症状が通常の麻疹の症状とともにみられます。通常は発疹の性状やコプリック斑などの臨床症状でほぼ確実に診断できます。