生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

肛門がん(コウモンガン)

肛門の入り口から約3cmにわたる肛門管に生じるがんを総称して、肛門がんといいます。大腸がんと比較し頻度は4%%程度となります。原因は解明されていませんが、コンジローマ・パピローマウイルス感染、複雑痔ろう等が関係すると考えられています。主な症状は、しこり、かゆみ、出血、疼痛、粘液分泌、便通異常などです。また、これらの症状なく鼠径部のリンパ節の腫れがみられることもあります。 一般に大きさが2cm以下でリンパ節転移を伴わなければ、予後は比較的良好です。 早期発見の場合は、局所切除+放射線治療で肛門温存療法も可能ですが、進行した場合に手術は人工肛門が必要となります。