生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

老人性角化症(ロウジンセイカクカショウ)

中年以降に発生し、加齢と共に増加する皮膚の良性腫瘍で、皮膚の老化現象のひとつです。 遺伝的要因や日光による露出部の皮膚の老化が誘因と考えられています。掌・足裏以外の皮膚で全身どこにでも発生し、とくに顔面・頭部・前胸部・背部によくみられます。色は褐色調で大きさは数mm~3cmくらい、わずかに盛り上がるものから突出したしこりになるものまであります。通常は見た目やダーモスコピー検査で診断できます。他の疾患、とくに悪性腫瘍などの疑いがある場合、組織を採取し生検を行います。治療法としては、手術、凍結療法、レーザー治療、電気外科的治療などがあります。