2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
アカラシアは、食道と胃をつなぐ食道噴門部の食道括約筋が運動障害を起こす疾患です。食道噴門部の開閉障害もしくは食道蠕動運動の障害により、飲食物の食道通過が困難となります。持続的な嚥下障害があるため、食物の逆流、嘔吐、胸痛、胸やけ、背中の痛み…
動物の寄生虫がヒトの体内で成熟できず、幼虫のままあちこち移行して起こす病気を総称して幼虫移行症といい、アニサキス症も含まれます。アニサキスは回虫の仲間で、幼虫はイカ類やサバ、アジ、イワシなどの内臓表面や筋肉内に寄生しています。ヒトはこれら…
脳の奇形の一種で、後頭部にある小脳や脳幹の一部が、頭蓋骨から脊椎に落ち込んだ状態になる事をいいます。先天性は妊娠中に後頭骨から上部頸椎の骨の形成異常によって起き、後天性は出生時の外傷によって頭蓋骨が変形することによって起きます。水頭症及び…
急に発生した極端な徐脈・心停止・頻脈のために、心臓から脳への血液の供給が大きく低下したり停止して、脳の酸素低下を来した状態をいいます。脳の虚血症状が突然に現れ、程度は徐脈では心臓が停止している時間の長短に、頻脈では脈拍数と頻脈持続時間によ…
皮膚に発生する皮膚がんの一つであり、その中でも最も悪性度が高い疾患です。皮膚の色と関係するメラニン色素を産生するメラノサイト、あるいは母斑細胞が悪性化した腫瘍と考えられ、単に黒色腫またはメラノーマと呼ばれることもあります。皮膚のどこにでも…
咽頭扁桃の肥大が原因で、鼻や耳、のどなどに慢性の炎症を引き起こす事をいいます。鼻詰まりや鼻呼吸の障害による口呼吸、夜間のいびきや睡眠時無呼吸症候群、鼻水の排泄障害による鼻炎や副鼻腔炎の慢性化が起こります。また、全身的にも影響を及ぼし、耳管…
免疫抑制状態にある人が、大気中に浮遊するアスペルギルス菌体を吸入することにより感染します。その病態によって、肺アスペルギローマ、侵襲性肺アスペルギルス症、慢性壊死性肺アスペルギスル症などに区別されています。過去に肺の病気によって形成された…