生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

大動脈弁狭窄症(ダイドウミャクベンキョウサクショウ)

大動脈弁狭窄症とは、左心室の出口にあり、半月形の弁尖が3枚あわさった形をした大動脈弁が、開放が制限されて狭くなった状態をいいます。先天性2尖弁、加齢性大動脈弁狭窄症、リウマチ性大動脈弁狭窄症があります。心雑音や左室肥大など心電図異常により発見されても無症状のことが多いですが、進行すると狭心症・失神・体動時の息苦しさや両足のむくみなどの心不全症状などが起こってきます。診断は主に心エコー検査によって行われ、弁尖の数、大動脈弁の可動性や石灰化・癒着の程度、弁口面積を調べることが可能です。症状があれば早期治療が必要となり、大動脈弁置換術が行われます。一般的に大動脈弁置換術が行われた後の経過は良いといわれています。