パラガングリオーマ(ﾊﾟﾗｶﾞﾝｸﾞﾘｵｰﾏ)

副腎髄質からカテコ－ルアミンと呼ばれる血圧を上昇させるホルモンを多量に分泌する腫瘍を褐色細胞腫といい、その中でも副腎髄質以外の傍神経節から発生する腫瘍をパラガングリオ－マと呼びます。カテコールアミンの上昇に伴い、続発性もしくは発作性高血圧・頭痛・突然の発汗・動悸・不安感などの症状が起こります。また腫瘍自体の増大による臓器の圧迫で神経麻痺などの症状を来すこともあります。遺伝性疾患であり常染色体優性遺伝します。ミトコンドリアの内膜に存在するコハク酸脱水素酵素の遺伝子、SDHB・SDHD・SDHCの変異が原因と考えられています。治療として、アドレナリン受容体拮抗薬を投与し、その後腫瘍切除手術を行います。