生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

高血圧(コウケツアツ)

収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上に保たれた状態をいいます。高血圧自体の自覚症状はほとんどありませんが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクがあります。計測する時間帯は正常値でもその他の時間に高血圧になることを仮面高血圧い…

心身症(シンシンショウ)

心身症は、「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害がみとめられる病態をいう。ただし神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する(日本心身医学会1991年)」と定義されています。…

心身症(シンシンショウ)

「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害がみとめられる病態をいう。ただし神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する(日本心身医学会1991年)」と定義されています。不安や緊張…

HELLP症候群(ヘルプショウコウグン)

妊娠中毒症の一部で、特に肝臓が侵され溶血・肝酵素の上昇・血小板減少の症状が出現します。肝内あるいは肝被膜下出血のおそれがあり、重症な妊娠中毒症のため母児ともに危険となります。症状は突然の上腹部痛や心窩部痛、疲労感・倦怠感・嘔吐・食欲低下な…

外傷性頸部症候群(ガイショウセイケイブショウコウグン)

一般にはむち打ち症と呼ばれており、胴体の上に不安定な状態で乗っている頭部が、強い衝撃により軀幹とは別のS字形の動きを強いられた為に様々な症状が出現する疾患です。首筋・背中・肩のこりや痛み、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気などの不定愁訴が出現す…

類乾癬(ルイカンセン)

類乾癬とは、尋常性乾癬に似ていて乾癬でないという意味で、発疹部に集まっている白血球のタイプの違いのみであり、発疹表面だけでは区別はつきません。発疹の大きさにより、滴状類乾癬と局面状類乾癬に分類されており、局面性類乾癬は鱗屑を伴う紅斑ないし…

妊娠悪阻(ニンシンオソ)

妊娠という特殊な状況が体のなかに生じたために体が起こす反応であり、妊娠性のホルモンが関係していると考えられます。体のだるさ、吐き気、嘔吐の消化器症状が主に現れ、その他に頭痛・下痢などを伴うこともあり、体が妊娠の状態に慣れてくると治まります。<AK></ak>

びまん性汎細気管支炎(DPB)(ビマンセイハンサイキカンシエン)

気道と肺胞の境界にあたる呼吸細気管支を中心に慢性の炎症が起こる病気です。原因不明ですが、慢性副鼻腔炎を合併しやすく、気道の防御機構に関連する遺伝子や体質的要因の関与が考えられています。症状は慢性の痰、咳、労作時の息切れで、病状が進行すると…

肺動脈弁狭窄症(ハイドウミャクベンキョウサクショウ)

右心室から肺動脈が出ており、その付け根の弁(肺動脈弁)が狭く右心室の圧が上がる疾患です。通常は何も症状はありませんが、右心室の圧が上がりすぎると障害が起こり治療が必要になります。中年以降では、疲労しやすいなどの症状が現れたり、放置すると運…

うつ病(ウツビョウ)

症状は、1.はっきりとした原因なく深いうつに陥って抜けだせないうつ気分、2.集中力・決断力・性欲の低下、行動の遅滞など生命エネルギーの減退による意欲・行動の障害、3.思考の抑制や自分・社会・将来に対しての悲観的な考え方が多くなる思考障害、…

ウエスト症候群(ウエストショウコウグン)

発作の抑制が困難で、知能障害、運動障害をともなう事が多い小児の代表的な難治てんかんで、症候性全般てんかんに分類されています。発作の出現に伴って精神活動が鈍くなり、顔の表情が消え、周囲に関心を示さなくなり、発達は多くの場合は退行し、予後も悪…

右胸心(ウキョウシン)

心臓が体の右側にある状態です。全部の内臓が左右逆になっている全内臓逆位、心臓だけが左右逆になっているものや、無脾(多脾)症候群に伴うもの、心臓が右側に極端に寄ってしまったものなどがあります。通常、右胸心のみでは症状はなく、合併する心奇形に…

光線過敏症(コウセンカビンショウ)

光線の照射によって被照射部に丘疹、紅斑、水疱、膨疹などの皮膚症状や関節炎、気管支炎が起こります。紫外線により傷害されたDNAを修復する酵素の先天的欠損によりおこる遺伝性光線過敏症、ポルフィリン代謝異常によりポルフィリン体が蓄積して起こる代…

嚥下障害(エンカショウガイ)

嚥下は、舌の運動により食べ物を口腔から咽頭に送る口腔期、嚥下反射により食べ物を食道に送る咽頭期、食道の蠕動運動により胃まで運ぶ食道期に分けられ、これらが障害を受けるさまざまな疾患で起ります。脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、神経や筋疾患など…

エプスタイン奇形(エプスタインキケイ)

心臓の三尖弁のうち、後尖と中隔尖が心尖方向にずれて付着している奇形です。このため重症の三尖弁逆流が生じます。合併奇形として心房中隔欠損、心室中隔欠損、肺動脈狭窄あるいは閉鎖不全などがあります。症状は無症状のものから重篤なものまであり、治療…

エプスタイン奇形(エプスタインキケイ)

心臓の三尖弁のうち、後尖と中隔尖が心尖方向にずれて付着している奇形です。このため重症の三尖弁逆流が生じます。合併奇形として心房中隔欠損、心室中隔欠損、肺動脈狭窄あるいは閉鎖不全などがあります。症状は無症状のものから重篤なものまであり、治療…

多形紅斑(タケイコウハン)

繰り返し再発する皮膚病で、特徴として皮膚が赤く盛り上がり、射撃の的のように見える皮疹ができます。薬物、感染症、あるいは病気に反応して起こるアレルギー反応が原因となり、症例の約90%は、単純ヘルペスまたはマイコプラスマ感染症を伴います。腕、…