生命保険のための医学知識

生命保険、医療保険の引受や支払に関係する医学知識を都度書いてます。

乳頭浮腫

うっ血乳頭ともよばれ、視神経乳頭が充血し腫れた状態です。重症高血圧、ぶどう膜炎、視神経炎、脳腫瘍などが原因です。

色素斑

白線化

新生血管

動脈蛇行

静脈蛇行 動脈口径不同 毛細血管瘤

コーヌス

ドル−ゼン

動脈狭細化

静脈拡張

白斑

硬性白斑 軟性白斑

動静脈交叉現象

胸筋合併(定型)乳房切断術(ハルステッド手術)

乳房の悪性腫瘍を切除する目的で患側の乳房・大胸筋・小胸筋・腋下リンパ節を切除する方法です。従来、乳癌根治術の標準術式ではありましたが、切除面積が大きく術後の傷跡も目立ち、リンパ液の流れが悪くなることによる患側上肢のむくみなどの後遺症もあり…

定位放射線治療

定位放射線照射とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させる照射方法です。通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力減少させることが可能です。1回照射の定位手術的照射するガンマナイフと、数回に分割して照射する定位放射線治療に大…

酒さ

酒さとは、30歳から60歳代の中年以降に生じる顔面の慢性炎症性皮膚疾患で、紅斑性酒さや酒さ性ざ瘡があります。原因は不明です。酒さの症状を悪化させる因子として、精神的緊張、紫外線、温熱、寒気、飲酒、香辛料などがあります。女性では片頭痛の合併が多…

糞線虫症(フンセンチュウショウ)

糞線虫は、熱帯から温帯にかけて広く分布している長さ2mmほどの糸くずのような虫です。土壌中にいる幼虫が皮膚から入り小腸上部の粘膜に寄生します。寄生数が少ないと症状はありませんが、増加すると下痢・腹痛、重症になると吸収障害・体重減少・むくみが出…

レーバー遺伝性視神経萎縮症(レーバーイデンセイシシンケイイシュクショウ)

レーバー遺伝性視神経萎縮症とは、視神経萎縮の原因のうちミトコンドリア遺伝子異常によるものをいいます。ミトコンドリア遺伝子は母系遺伝です。網膜で感じた光を神経の刺激として脳へ伝達する視神経組織は、神経細胞の軸(軸索)とそれを支持する細胞が主…

マクロアミラーゼ血症(マイクロアミラーゼケッショウ)

血清アミラーゼのみ高値となる状態で、マクロ型という分子が巨大化した変異種のアミラーゼのことをいいます。マクロアミラーゼとはアミラーゼに免疫グロブリンがくっついたものです。分子が巨大化したため、腎臓(糸球体)を容易に通過できなくなり、血中ア…

パラガングリオーマ(パラガングリオーマ)

副腎髄質からカテコ-ルアミンと呼ばれる血圧を上昇させるホルモンを多量に分泌する腫瘍を褐色細胞腫といい、その中でも副腎髄質以外の傍神経節から発生する腫瘍をパラガングリオ-マと呼びます。カテコールアミンの上昇に伴い、続発性もしくは発作性高血圧…

トルーソー症候群(トル-ソ-ショウコウグン)

トルーソー(Trousseau)症候群とは、潜在性の悪性腫瘍の遠隔効果により神経症状を生じる傍腫瘍性神経症候群の一つで、悪性腫瘍に伴う血液凝固亢進により脳卒中症状を生じる病態です。そのため疾患の治療と抗凝固療法が必要となります。 原因となる悪性腫瘍は…

僧帽弁狭窄症(ボウソウベンキョウサクショウ)

僧帽弁狭窄症は心疾患の一種で、左房と左心室の間にある僧帽弁口の狭窄により左心房から左心室へ血液が流れにくくなる疾患です。ほとんどが小児時期や若年期のリウマチ熱の後遺症として起こります。慢性・発作性心房細動、脳塞栓症、感染性心内膜炎など様々…

大動脈弁狭窄症(ダイドウミャクベンキョウサクショウ)

大動脈弁狭窄症とは、左心室の出口にあり、半月形の弁尖が3枚あわさった形をした大動脈弁が、開放が制限されて狭くなった状態をいいます。先天性2尖弁、加齢性大動脈弁狭窄症、リウマチ性大動脈弁狭窄症があります。心雑音や左室肥大など心電図異常により発…

大動脈二尖弁(ダイドウミャクニセンベン)

大動脈二尖弁とは、本来3枚ある大動脈弁が、生まれつき2枚しかない状態のことをいいます。100人に1人から2人の割合で発生するといわれており、診断されてもこれ自体は直ちに治療が必要ではなく、大半は全く症状を呈することなしに生涯を送ります。し…

高血圧緊急症

高血圧緊急症とは、血圧の著しい上昇により、脳・心臓・腎臓などの急性の臓器障害をきたすか、それが進行しつつある状態です。たとえば、高血圧性脳症や急性大動脈解離に合併した高血圧、肺水腫を伴う高血圧性左心不全、重症高血圧を伴う急性冠症候群、進行…

LOH症候群(エルオーエイチショウコウグン)

LOH症候群とは、加齢によるテストステロン(男性ホルモン)の減少によりおこる性腺機能低下症で、男性更年期障害とも呼ばれています。精神症状として健康感の減少、うつ、不眠、記憶力・集中力の低下などがあり、身体症状として筋力低下、疲労感、ほてり、め…

特発性両側性感音難聴(トクハツセイリョウガワセイカンオンナンチョウ)

進行する両側性感音難聴のうち原因不明のものをいいます。左右の難聴の程度が異なることもあり、また、進行の程度も急激に進行する場合や徐々に段階的に進行する場合もあります。多くの場合、随判症状として耳鳴りを伴い、難聴が両側に生じるためのコミュニ…

食道裂孔ヘルニア(ショクドウレッコウヘルニア)

食道裂孔ヘルニアとは、食道が通る横隔膜に開いている食道裂孔に、胃がはみ出してくる状態をいいます。大半は滑脱型で、胃がまっすぐはみ出ており、症状が出ることは少ないですが、逆流性食道炎などの合併症を併発しやすくなっています。傍食道型は胃の一部…

掌蹠膿胞症性骨関節炎(ショウセキノウホウショウセイコツカンセツエン)

掌蹠膿胞症性骨関節炎とは、掌蹠膿疱症とともに、骨の石灰化・ 関節の癒着などをきたす病気です。掌蹠膿疱症のうち約4割におこります。そのうち約8割はまず胸骨・鎖骨・肋骨に起こり、骨盤・脊椎、まれに膝関節・大腿骨・下顎骨に起こります。関節炎の程度は…

新生児ループス症候群(シンセイジループスショウコウグン)

新生児ループす症候群とは、母親の自己抗体が胎盤を介して、胎児および新生児に障害をあたえる後天性の自己免疫症候群です。主な症状としては心臓の伝導障害・皮膚症状・肝機能障害・血液障害などがあります。心症状以外の症状は、一過性かつ可逆的な障害で…

CINCA症候群

CINCA症候群(Chronic infantile neurological cutaneous and articular syndrome; CINCA)とは、慢性乳児神経皮膚関節炎症候群といい、自己炎症性疾患の一つです。持続性の発疹がみられ、頻繁に生じる発熱により発疹が悪化することが多く、多数の炎症性疾患の…

ORIF

ORIF(open reduction and internal fixation)とは、日本語で観血的整復固定術の意味です。観血的整復固定術とは、皮膚を切開し、骨をワイヤー、プレート、スクリューなどの内固定具で骨を直接固定する方法です。骨折が重度の場合や、安定性が悪く整復困難で…